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謎の一般ゴルフ研究家(通称パンゴル)が、ゴルフメカニクス/メカニズムについて会話形式でお送りする、ゴルフエンターテイメントです。

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【スイング探究】GGスイングの飛ばしの秘密は「シャロー」と「スクワット」にある

スイング探究

私がGGスイングに関する記事を初投稿(2019年5月)してから、はや1年以上が経ちました。

【スイング探究】「Aスイング」と「GGスイング」でシャローなスイングを手に入れろ
デビッド・ レッドベターの「Aスイング」、ジョージ・ガンカスの「GGスイング」、テイクバックからダウンスイングのクラブアクションに限定すれば、基本原理は同じであると考えられます。ズバリ言って、両メソッドに共通するのは、「立てて、寝かす」クラブの挙動。マシュー・ウルフのクラブアクションが、その特徴を顕著に表しています。シャローイングなんか意識する必要ない!と考える人も、正しいスイングを構成する要素のひとつに、立てて寝かすクラブの挙動(切り返しにおける右回りのループ軌道)があることを、忘れてはいけません。

普通であれば、ゴルフ界に突如として現れる○○理論なるものは、1年も経てば下火になって忘れ去られるのが落ちですが、GGスイングに限ってはそうはなっていません。

何故なんだろう?・・・・こうなったら、その人気の理由を探らないわけにはいきませんよね。

ということで今回は、ある意味ロングセラーであるGGスイングの人気の理由を探っていくことにしました。

特にフォーカスするのは、GGスイングの飛ばしの秘密について。

個人的には、「シャロー」と「スクワット」がそのカギを握っていると睨んでいますので、この2つの要素をメインに、自論を交えながら語ってみたいと思います。

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シャローが飛距離を生む理由

シャローとは、低い手元からのインパクトを指す言葉。

これにより、クラブの入射角が浅くなりますので、ボールのスピン量を減らすことが可能となります。

さらに、シャローによってもたらされる低く長いフォロースルーは、ボールを点ではなく線(ゾーン)で捉えることを可能にしますから、ミート率の向上にも期待できるはずです。

スピン量が減り、ミート率が上がれば飛距離は伸びて当然。

筋量で勝る男性が女子プロに飛距離で負ける理由の大半が、この2つのファクターにあることは、皆さんご理解いただけるはずです。

シャローとは、GG特有のものではない

この1年間、私は多くのゴルフスイング本を読んできました。(私が読んだ本は「多読!ゴルフ本」のカテゴリーにてご確認いただけます)

ある日のこと、ベン・ホーガンの「モダン・ゴルフ」という本を読んでいましたら、今から約60年前のこのときから、シャロースイングが推奨されていたことに気づいてしまったのです。

かの有名なホーガンプレーン(ボールを起点として肩に立てかけたガラス板)、その説明でベン・ホーガン氏は明確に語っています。

「人は、バックスイングとダウンスイング、全く同じ軌道でクラブを振ることはできない」と。

 

(モダン・ゴルフ:ベン・ホーガン著より引用)

上図下側の赤いプレーンに注目してください。

ダウンスイングの軌道(赤いプレーン)が、バックスイングの軌道(黒いプレーン)より下側にあることが分かります。

つまり、シャローな軌道が本来のゴルフスイングであると、ベン・ホーガン氏は60年以上も前に語っているのです。

シャローとは、GG特有の動作ではなく、ゴルフスイングの基本的な動作であることを、まずは理解しておくことが肝要です。

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スイングの成否は、ビジネスゾーンのクラブの挙動に集約される

この1年間、多くのゴルフ本を読んできたと前述しておりますが、シャローを手に入れるための明確な答えは、どの本にも書いてありませんでした。

しかしながら、気付いたことはあります。それは、ゴルフスイングの成否は、いわゆるビジネスゾーンにおけるクラブの動きに集約されているということです。

スイングを正面から見た時の、9時から3時までの領域におけるクラブの挙動が正しければ、極端な話、その他はどうなっていても構いません。

このことは、マシュー・ウルフのスイングを見ればご納得いただけるはずです。

【全米プロ20ハイライト】これがGGスイング マシュー・ウルフのドライバーショット 最終ラウンド
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慣性をコントロールし、シャローを手に入れる

ビジネスゾーンがスイングの鍵を握っているのであれば、プレーヤーはそのゾーンにだけ集中すればいいわけです。

極端な話、ビジネスゾーンの中だけでスイングを完結させることができれば理想的ですが、それは実質的に不可能。遠くに飛ばそうと思えば思うほど、両手はそのゾーンから自然に飛び出してしまうのが現実ですから。

 

・・・・んっ、自然に飛び出す??

実はこの”自然に”というのがミソでして、なぜ自然に飛び出すのかと言うと、テイクバックを開始して両手が腰の高さに達したとき、クラブヘッドには既にそこそこ大きな慣性(惰性)が働いているためです。

ですので、クラブにつられて手元も一緒に腰の高さより上に動いてしまうわけで、腰の高さより上のバックスイングは、インパクト後のフォロー同様、慣性の法則に従って自然に形成される、と言うことができます。

 

ここで考えてみましょう。シャローにする秘訣は、この腰より上の慣性に支配された領域にあることを。

ボールを上に放り投げれば、いつかは落ちて来るのと同じように、トップに向けて挙上されたクラブヘッドもいつかは落ちてきます。

ということは、クラブヘッドが自然に落ちて来るであろう場所や方向、そして軌道をあらかじめ計算してテイクバックすれば、トップから能動的にクラブをシャローに入れる意識など必要ない、となるわけです。

始動から両手が腰の高さ(9時)に上がるまでの間にクラブをコントロールすることが肝要。そうすれば、成り行き任せの自然なシャローイングが手に入るはずです。

 

そのためには、極力腕を使わず体でテイクバック(始動)するよう心がけましょう。小手先に頼ったテイクバックやバックスイングでは、慣性を利用することは非常に困難です。

どうしても上手くいかない方は、連続素振りの感覚を思い出してください。

連続素振りでリズミカルに振ることができるのは、ひとえに慣性のおかげ。ヘッドに任せて手や腕が動くあの感覚です。

その感覚を持ってバックスイングすることができれば、あなたのシャローイングも完成に近づくことでしょう。

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スクワットがヘッドスピードアップの鍵を握っている

少し前までは、「上下動は極力抑えるが吉」とされていましたが、時代は変わったようです。マキロイの出現、そしてGGスイングの出現によって、上下動も肯定されてきた感があります。

そこで考えてみるべきは、「上下動によるメリットとは何のなのか」になりますが、これを力学的には、「ヘッドスピードの向上効果が見込める」と説明することができます。

ブランコの原理と同様、スイングに上下動を取り入れることにより、”コリオリ力”がアップします。

この”コリオリ力”は、円軌道の接線方向に働く力ですから、ヘッドスピードのアップに直結するわけです。

【スイング探究】地面反力を利用したジャンプ打法で飛距離もジャンプアップ!
インパクトで地面を蹴り上げ、あたかもジャンプしながら球を打っているかのように見えるジャンプ打法。一昔前までは、体の上下動を極力抑える打ち方が主流でしたが、今や飛距離が重視される時代。GGスイングなど、地面反力を有効に使う理論が台頭してきたこともあり、上下動に対するアレルギーもだいぶ緩和されてきたように感じています。ところでなぜ、ジャンプするとボールを遠くに飛ばすことができるのでしょうか?今回はその秘密を探っていくことにしました。

ガニ股スクワットの謎に迫る

GGスイングのシグネイチャームーブと言ってもいい。ガニ股スクワット。

私はこの動きの本質がずっとわからずにいました。

  • トップから、右腰を飛球線後方に入れ、左膝を開くように使ってしゃがみ込むこと
  • そのとき、右腰が左腰よりも高くなっていること

言葉にすると上記のようになるかと思いますが、私の率直な感想は「こんなことしたら体が開きまくるではないか」でした。

でもね、GGスイングでは体は開いていいんです。その代わり、ボールは通常より左足寄りに置くことになるはずです。

ヘッド・ビハインド・ザ・ボールという言葉がありますが、GGの場合はボディー・ビハインド・ザ・ボール。体全体をボールの後ろに残す感じになることでしょう。

なので、下の動画で額賀プロが言っているように、「左足への体重移動はやっちゃダメ」、「右股関節上で回転するイメージ」この2つが、GGスイングのガニ股スクワットを成功させる秘訣なのかなと、個人的には考じられました。

【現役ツアープロが教える】知ってますか?シャローイングをマスターするための2つの絶対条件!実技編レッスン 額賀辰徳

額賀プロのこの動画、GGスイングに取り組んでいる人にとってはまさに神回。まだ見てない方は絶対に見たほうがいいです。

個人的には、どのレッスンプロの解説よりもわかりやすいと感じました。

尚、動画の冒頭で、シャット・オープンについて解説されていますが、これについては私も「クラブのローリング」という表現で以前記事にしています。お時間あればどうぞ。

【スイング探究】フェースローテーション・シャロー・飛距離にお悩みの方必見! ~ローリングに隠された秘密~
野球関連の本で、"ローリング"という言葉を見つけました。なんでも、バット長軸周りの回転をローリングと呼ぶのだとか。それをゴルフに適用すれば、シャフト軸周りの回転となります。ゴルフクラブはL字型ですから、とどのつまり、ローリングはフェースローテーションに大きく寄与するということです。なるほど、これまで腕の旋回運動がフェースローテーションの源だと思っていましたが、その実体はローリングにある。そう考えれば、プロや上級者の言う「フェースを返す意識は持っていない」だとか「フェースターンを抑えて振っている」という言葉の意味が理解できます。
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まとめ

GGスイングでは、テクニカル的な側面(スピン量の低減とミート率の向上)をシャローが担い、パワー的な側面(ヘッドスピードの向上)をスクワットが担っているようです。

できれば両方とも習得したい。しかし、それが難しいようであれば、どちらか一方に絞ってみるのもいいかと思います。

 

ただ、ガニ股スクワットについては、ちょっと難しいかもしれません。

というのも、連続素振りをやってみるとわかりますが、おそらく多くの人が「左に振るときは左足に、右に振るときは右足に」自然と体重が移るはずです。

なので、どちらかと言えば、切り返しから左足荷重になるほうが自然な動き。

ガニ股スクワットをやってみて、上手くいかなかった方は、マキロイのような沈み込んでのジャンプ動作をお手本にしましょう。