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謎の一般ゴルフ研究家(通称パンゴル)が、ゴルフメカニクス/メカニズムについて会話形式でお送りする、ゴルフエンターテイメントです。

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【スイング探究】第一回:プロの教えをいいとこ取りして、スイングを構築してみた

スイング探究

誰もが一度は、この記事のタイトルにあるようプロの教えのいいとこ取りで、スイングを作り上げようと考えたことがあると思います。

しかし、残念ながらほとんどの人が途中で挫折してしまったのではないでしょうか。

 

それもそのはず、私は今、ゴルフのレッスン本を中心に多読企画を実施中なのですが、多くのプロが基本的には自分の経験とコツのみを拠り所として、半ば思い付きのような理論を好き放題書いていることに気づいてしまったのです。

 

力学的におかしな理論でもお構いなしに書いています。

そして、辻褄が合わなくなってきたら、更なる辻褄合わせを考え出して、自論を無理にでも押し通してきます。

ひどいものになると、同じ人が書いたはずなのに、以前書いた本とまるっきり逆のことが書いてあったりします。

 

こんなんじゃ、いつまで経っても独自スイング論なんて完成するわけがありません!

 

しかし、私は挫けませんでした。

ゴルフ本の多読企画をとおし、選り好みせずに色んな本を読み漁った結果・・・・何となくですが・・・いいとこ取りできるレベルまで到達できたんじゃないかと思えるようになったのです。

 

というわけで今回は、”プロの教えをいいとこ取りした、独自スイング論の構築” にトライさせていただきたいと思います。

ちなみに、タイトルに「第一回」と付けたのは、この内容が今後変更されることを見越してのことです。

ゴルフ本多読企画で見事100冊読破できましたら、情報の整理の意味も込めて、「第2回」いいとこ取りスイング論を改めて書いてみたいと考えています。

(多読企画は、こちらからアクセスできます)

 

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全体のスイングイメージは、脚と体幹によるボディーターン

まずは、「手打ち」と「ボディーターン」どちらが正しいのか論争について、私の意見を書いておきます。

間違いなく、ボディーターンです。

ちなみに、このボディーターンにはヒップターンも含まれています。脚や体幹の筋肉を用いて回転力を得るスイング全般を指すとお考え下さい。

 

筋量の差を考えてみてください。

脚と体幹の筋肉のほうが、腕の筋肉より、圧倒的に多いですから。

 

力の伝達経路について考えてみてください。

ボディーターンにより発現する「ムチ動作」でなければ、地面反力という外力を利用することなどできませんから。

地面と接しているのは足です。

足で受けた外力が、脚を通って体幹へ伝達され、そこから腕から手へ、最終的にクラブヘッドに力が伝えられるのです。

 

結局のところ、手打ちはスライスの矯正術にしか使えないのです。

切り返しからいきなり腕を使って振ってしまったらどうなるか想像してください。

その時点で、腕の力がクラブヘッドに伝達されてしまうわけですから、力の伝達経路が分断されることになるでしょう。

腕を振るには体を止めないといけませんから、体幹による回転力(トルク)など発生しようがありません。

さらに、腕によってヘッドに流れてしまったエネルギーが、逆流して体に戻ってくることなどあり得ませんから、切り返し直後の早い段階で、ヘッドをターンさせようとする力が勝手に働いてしまい、チーピンが多発します。

スライス矯正術としての手打ちはありかと思いますが、所詮は対症療法。

一時的にうまくいったとしても突き詰めていけば、上達するどころか、下手になる可能性のほうが高いのです。

 

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ゴルフスイングの基本原理は二重振り子だと考えています。

二重振り子状態であれば、腕とシャフトで構成される平行四辺形の面積が大きいほど、ヘッドはインパクトに向けて加速します。(外積のこと)

手打ちだと、この面積を保つことが非常に困難となることでしょう。

早い段階でヘッドにエネルギーを流してしまえば、フェースをターンさせる方向とあわせて、腕とシャフトを一直線にしようとする力も働きますから、ヘッドの加速に必要な面積も小さくなってしまうというわけです。

手打ちで飛距離が落ちる理由は、二重振り子の原理からも説明することができます。

【スイング探究】二重振り子は、ゴルフスイングの根本原理
ゴルフのスイング解説で度々耳にする二重振り子。二重振り子スイングを体得すると、どうなるのでしょうか。「ヘッドスピードが上がり、飛距離が伸びる」「プロのようにやわらかく、しなやかな「ムチ動作」になる」「その他、すべてが良くなる」3つ目は何やら怪しいですが、まんざら嘘でもありません。二重振り子はゴルフスイングの根本原理なのですから。

 

ちょっと話が長くなってしまいましたが、これが私の、ボディーターンの方が絶対的に正しいと考える理由です。

ちなみに、これまで70冊近いゴルフ本を読んできましたが、上記のような説明が添えられた本に、今のところは巡り合うことができていません。

この情報は、スポーツ科学の本で仕入れました。ご興味があれば、以下の2冊をお読みになってください。

プロの教えのいいとこ取りをやってみた

これからの内容は、完全にボディーターンスイングのための「いいとこ取り」となっておりますので、その点あらかじめご理解いただきたいと思います。

 

それでは早速「いいとこ取り」をやっていきましょう。

 

いいとこ取りの内容推奨プロ名
1グリップ
2スタンス両足の爪先を若干開いて立つ。
右足を開く角度で腰の回転角が決まる。
ベン・ホーガン
レッドベター
3アドレス
4バックスイング初期正拳突きの要領で体を捻転。
左手小指側の土手でグリップを押すと勝手にクラブが上がる。
肩はホーガンのガラス板沿いに回すこと。
森守洋
ベン・ホーガン
5バックスイング後期バックスイングは、腕が8時の高さまででOK。それ以降は、ヘッドに働く慣性で勝手に上がる。菅原大地
6トップ右腰にボール一個分程度のスペースが空く形が理想。和田正義
7ダウンスイング腰から始動。
右掌が空を向いた状態でクラブを振り下ろす。
ベン・ホーガン
森守洋
8インパクト左手が掌屈した状態でインパクトする。
内野手がボールを送球する動作をイメージする。
ベン・ホーガン
9フィニッシュ

 

残念ながら、すべて埋めることができませんでした。

しかしながら、これだけの情報があれば、辻褄の合うスイングは構築できるはずです。

 

以下、各項目についての説明を入れていきたいと思います。

 

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1. グリップ

これまで読んできた本で、グリップについて最も詳しく書かれていたのが、ベン・ホーガンの「モダン・ゴルフ」です。

しかしながら、彼のグリップはフックボールを打たないようにするためのものであり、また、左手パーム・右手フィンガーという握りが、私にはどうしても馴染みませんでした。

(※ 左手パームの右手フィンガーグリップを推奨する本が、最も多いように感じています)

 

4の説明に「左手小指側の土手でグリップを押すと勝手にクラブが上がる」を書いておりますが、左手パームだと、どうしてもグリップが押しにくいのです。

その絡みもあり、いいとこ取りはなし。空欄にしております。

2. スタンス

ベン・ホーガンは「モダン・ゴルフ」の中で、右足は飛球線と直角にすると述べていますが、「モダン・ゴルフ」の前に発行された「パワー・ゴルフ」においては、「両足の爪先は若干開く」と述べています。

そして、「モダン・ゴルフ」を徹底検証したレッドベターによれば、「ホーガンは右足を飛球線と直角になんかしていなかった」と述べていますから、私は、自身をもって両足の爪先を若干開いて立つようにしました。

 

右足の開き具合が腰の回転角度を決定します。

私の場合、右足を飛球線と直角にして構えてしまうと、どうしても腰の回転が不足するように感じてしまいますので、開いたほうが都合が良いのです。

皆様におかれましては、ご自身の柔軟性に合わせて、右足の角度を調整すると良いかもしれません。

3. アドレス

股関節から前傾するように気をつけていますが、それをロジカルに肯定するプロの言葉を、未だ見つけることができていません。

ということで空欄です。

 

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4. バックスイングの初期

始動の順番に関して上の表には書いておりませんが、私は、股関節、肩、そして手元が動くのが正しい順番かと考えています。

ただ、手元が最後とはいえ、股関節を動かせば一緒に手元も動くことになりますので、傍から見ればワンピースで動かしているように見えることでしょう。

この始動の順番を上の表に加えなかった理由は、3のアドレス同様、ロジカルに表現されたプロの言葉を見つけることができなかったからです。

 

「正拳突きの要領で体を捻転」および「左手小指側の土手でグリップを押すと勝手にクラブが上がる」に関しては、森守洋プロの言葉からいいとこ取りさせていただきました。

正拳突きの要領で左肩を入れるとき、肩甲骨から左腕を伸ばすよう意識すれば、トップで肘が曲がることを防ぐことができるように思えます。

また、この動作とあわせて、左手小指側の土手でグリップを押す感覚をつかむことができれば、テコの原理で勝手にクラブも上がっていきます。

ただし、押し過ぎるのは厳禁です。コックが早めに入ってしまうため、人によっては切り返しのタイミングが狂ってしまうことでしょう。

 

ベン・ホーガンのガラス板は有名ですから、何となく想像はつくと思います。

知らない方は、ボールを起点として、肩に立てかけた仮想のガラス板を想像してください。

このガラス板沿いに肩を回せば、世間一般的に言われる「肩は縦に回すべし」そのものの動きを手に入れることができるようになります。

そしてここで、正拳突きの再登場です。

正拳突きをしたときの肩の角度を、このホーガンのガラス板に合わせるようにすると・・・まあ簡単!無理のない正しいバックスイングの初期が完成します。

5. バックスイングの後期

一度動き出した物体は、その運動状態を維持しようとします。それが慣性(惰性)です。

ガリレオが発見しニュートンが育て上げた、この性質を使わない手はありません。

 

私は、この慣性を使ったバックスイングをずっと前から個人的に推奨していたのですが、なかなかプロからの言葉を見つけることができないでいました。

そんなとき、友人からYoutubeで同じこと言っている人がいる!と聞いたものですから、早速、菅原大地プロの動画を見つけ出し、チェックしたわけです。

※これ重要!「上げる」じゃない【クラブは〇〇で上がる⁉】以下の症状の方はぜひご覧ください☆【ミート率が悪い、オーバースイング、手首がほどける、あおり打ち、左足に体重移動できない】

「バックスイングは、腕が8時の高さまででOK。それ以降は、ヘッドに働く慣性で勝手に上がる」とはまさにこのこと。

どうぞご覧ください。

 

そして、この動作を実現するためのコツは、4のバックスイング初期の動きにあります。

正拳突きの要領で肩を入れ、そのときの肩の角度はホーガンのガラス板。

左手小指の土手でグリップを押すようにすれば、本当に8時の位置から勝手にクラブは上がってくれます。

 

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6. トップ

「右腰にボール一個分程度のスペースが空く形が理想」和田正義プロがYoutubeチャンネルを開設する前から言っていたことを覚えています。

 

バックスイングの初期で、右股関節、もしくは右尻を後ろに引くように動かして、正拳突きをしてみましょう。

これだけで、右腰にボール一個分のスペースは空くと思いますが、空いてくれない方は少しだけ頭、もしくは左肩を右足側に寄せるようにしてあげると良いかもしれません。

 

はい、できました。

キャメロン・チャンプと同じトップが完成しました。

 

このボール一個分のスペースの何が良いかと言うと、特別意識しなくても、左足への荷重(体重移動)が勝手に起こることです。

切り返しでバンプなどを入れるのもひとつの方法だと思いますが、これだと何も考えなくても勝手に左足に体重が乗ってくれます。

7. ダウンスイング

「腰から始動」すると、振り遅れてしまうのがボディーターンの難しいところ。しかし、心配は無用です。

トップでキャメロン・チャンプが出来ていれば振り遅れません。

 

「右掌が空を向いた状態でクラブを振り下ろす」は、切り返しのヘッドの動きと密接に関係しています。

バックスイングの後期で、クラブを慣性で上げることができていれば、クラブは切り返しで右回りの弧を描き出します。

つまり、トップでクラブが寝るわけですが、さらにそこから、この寝る動きを妨げないようにして、腰からダウンスイングを始動することができたとき、あなたの右掌は空を向いているはずです。

これがほんとのシャローイングです。

8. インパクト

7の動作が正しくできていれば、ほとんどの場合、左手はインパクトで勝手に掌屈していますから、あまり心配する必要はないかと思われます。

ただ、そうはいっても掌屈しない人も中にはいるはず。

そういう方は、シャフト軸周りのローリングをちょっとだけ意識するといいかもしれません。

前腕のローテーションのことではありませんのでご注意ください。

詳細はこちらの記事で述べております。

【スイング探究】フェースローテーション・シャロー・飛距離にお悩みの方必見! ~ローリングに隠された秘密~
野球関連の本で、"ローリング"という言葉を見つけました。なんでも、バット長軸周りの回転をローリングと呼ぶのだとか。それをゴルフに適用すれば、シャフト軸周りの回転となります。ゴルフクラブはL字型ですから、とどのつまり、ローリングはフェースローテーションに大きく寄与するということです。なるほど、これまで腕の旋回運動がフェースローテーションの源だと思っていましたが、その実体はローリングにある。そう考えれば、プロや上級者の言う「フェースを返す意識は持っていない」だとか「フェースターンを抑えて振っている」という言葉の意味が理解できます。

 

 

あとは、内野手がボールを送球する動作をイメージして、インパクトに向けクラブを走らせるのみです。

ミスター(長嶋茂雄さん)の送球をイメージしましょう。

このとき、ミスターの右掌の向きに注目してください。

空を向いていた手のひらは、ボールのリリースにあわせて回内し、最終的に地面を向きます。ひらひらと。

9. フィニッシュ

勝手にカッコいいフィニッシュができあがります。

これについては、ずっと空欄のままでしょう。

 

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まとめ

すべてが埋まらなかったのは残念ですが、9のフィニッシュは空欄のままでも問題ないと思いますので、100冊読み終えるころ、1のグリップと3のアドレスが埋まればいいなあとのんびり考えています。

 

それにしても、整合性の取れたいいとこ取りは本当に難しい。

一度間違った方向に進んでしまえば、また一から組み直すはめになってしまいますから。

 

レッスン本はコツの塊、「いいとこ取り」は宝探しのつもりでやっています。