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【スイング探究】GGスイングの特徴まとめ ~勝手な考察とツッコミ~

スイング探究

GGスイングの情報も一通り出揃った感がありますので、ここらで一発まとめておくことにしました。

私はGGスイングの信者ではありませんが、シャローに関しては全肯定しています。また、切り返し後のスクワット動作も力学的には意味のあるものだと考えています。

しかし、ガニ股のあの形は如何なものか。運動連鎖の観点から見て不自然であるようにしか思えないのです。

そこで今回は、情報整理の意味も込めて、私的な考察と少しばかりのツッコミを入れさせていただきます。もちろん、良いところは取り入れるというスタンスで。

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GGスイングの特徴まとめ

GGスイングの特徴を箇条書きでまとめてみましたので、ご確認ください。

人によって違ったイメージを持たれていることと思いますが、細かいところは後の各項説明で述べたいと思います。

  1. 左右の体重移動はせずに、体中心軸で回転するイメージ
  2. フライングエルボー・シャフトクロスは問題なし
  3. ガニ股スクワットからの腰・下半身リードによる切り返し
  4. 腰・下半身のリードからのシャローイング
  5. デリバリーポジション(以下、DP)で、フェースが下向き45度
  6. DPからフェースローテーションはさせずに、ボディーローテーションでインパクト
  7. インパクトではボールを押し込むイメージ

[1] 左右の体重移動はせずに、体の中心軸で回転する

体の中心で回転する意義は、頭の位置を極力動かさず、むやみな軸ブレを起こさないことだと思われます。これにより、スウェーを防ぐことができ、正確性が高まることから、ミート率の向上に期待できることでしょう。

ただ、GGスイングを採用している多くのプロが、中心軸ではなく、右足(寄り)に軸を置いているようにも見えますので、何が何でも中心軸とする考え方は少々危険でもあります。

というのも、マシュー・ウルフやC・キムが顕著なのですが、フィニッシュにおける左足が外側にずれる現象。これは、右足寄りに重心がないと、ほとんど起こらない現象なのです。

重心が右に残れば、最下点も飛球線後方に下がります。すると、アッパーブローでボールを捉えやすくなりますから、ドライバーショットにおいては有効な打ち方になると言えるはずです。

しかし、アイアンの場合は要注意。右足寄りの重心が仇となる可能性もありますから、その場合は中心軸回転のイメージを持ったほうが賢明でしょう。

[2] フライングエルボー・シャフトクロスは問題なし

フライングエルボーも、シャフトクロスも、GGスイングでは問題としない動きです。

「できるだけ体は無理なく自由に動かそうよ」というのがジョージ・ガンカス氏の考えらしく、

“右肘を閉じようと無理するのではなく、自然な動きに委ねる。そうすれば、野球のピッチャー、そしてバッター同様、ゴルフでも右脇は開くはずだし、それが人間本来の動きである”

そう言っているとのことでした。

GGスイングの申し子、マシュー・ウルフのテイクバックを見れば一目瞭然。フライングエルボーなんて全く気にしていないはずです。

立ったクラブが寝るわけですから、むしろシャローイングには適した動きだと言うこともできるでしょう。

[3] ガニ股スクワットからの腰・下半身リードによる切り返し

ガニ股スクワットとは、GGスイングのシグネイチャムーブ。この記事を読んでいる方なら誰もが知っている、あの特徴的な動きのことです。

切り返しから左膝を外に開くように動かしながらスクワットし、同時に右腰が左腰より高くなるように気をつけます。

さらに、右腰を飛球線後方に下げるようにすれば、あの形が完成します。

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[4] 腰・下半身のリードからのシャローイング

ヘッドをトップに置き去りにしたまま下半身から切り返す。これが、シャローイングのコツとのことです。

置き去りにするとは、ヘッドに働く慣性(今の運動状態を維持しようとする性質)を上手に利用しましょうという意味。腕や手を使った能動的なシャローイングへの導きは避けたほうが無難です。

 

※ シャローイングは、結局のところ何もしないのが成功の秘訣。筋力を使う代わりに、慣性や重力を上手く使う必があるわけです。詳細は以下の別記事にまとめていますので、お時間あればご参照ください。

【スイング探究】GGスイングの飛ばしの秘密は「シャロー」と「スクワット」にある
私がGGスイングに関する記事を初投稿(2019年5月)してから、はや1年以上が経ちました。普通であれば、ゴルフ界に突如として現れる○○理論なるものは、1年も経てば下火になって忘れ去られるのが落ちですが、GGスイングに限ってはそうはなっていません。何故なんだろう?・・・・こうなったら、その人気の理由を探らないわけにはいきませんよね。ということで今回は、ある意味ロングセラーであるGGスイングの人気の理由を探っていくことにしました。特にフォーカスするのは、GGスイングの飛ばしの秘密について。個人的には、「シャロー」と「スクワット」がそのカギを握っていると睨んでいますので、この2つの要素をメインに、自論を交えながら語ってみたいと思います。

[5] デリバリーポジション(以下、DP)で、フェースが下向き45度

DPとは、ダウンにおけるシャフトが地面と水平になるポジションのことを指します。

実は、ガニ股スクワットはこのDPでのこと。つまり、ガニ股スクワットの形を作り、右膝前の低い位置に手元を据えれば、DPにおけるGG流の姿勢が完成するというわけです。

このときのフェースの向きに注目しましょう。フェースは下向きに閉じた45度の角度になっていなければなりません。

[6] DPからフェースローテーションはさせずに、ボディーローテーションでインパクト

DPからは、体の回転を使ってインパクトします。このとき、フェースローテーションはさせません

フェースがスクエアな状態を長く保てば、その分方向性が上がるというわけです

また、インパクトにかけて重要となる動きが、右サイドベンド

トップにかけては左ベンドサイドが入りますが、インパクトにかけては右サイドベンドが入ります。

GGスイングにおけるサイドベンドとは、骨盤のスライドではなく、骨盤から上の背骨を曲げる動き。ラジオ体操の側屈をイメージするとわかりやすいでしょう。

右サイドベンドを入れることで、体が突っ込まず、両足で踏ん張りやすくなる利点もあるとのことでした。

イメージが湧きづらい方は、ダスティン・ジョンソンのインパクトを飛球線後方から見てください。見事な右サイドベンドを見ることができます。

[7] インパクトではボールを押し込むイメージ

右サイドベンドを意識してインパクトすれば、ボールを体の右サイドで押し込むような形になるはずです。

このとき、右腕が伸び切っていてはいけません。インパクトにかけて、ボールを押し込むように右腕を伸ばしていくのです。

途中で体が止まってしまうと、そこから右腕が伸びて行ってしまいますので、押し込む力をボールに伝えることができません。

また、右サイドベンドでインパクトするということは、体が大きく開いていることを意味します。これが正しいインパクトなわけですから、胸を閉じてのインパクトは、むしろNGとなるのです。

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勝手な考察とツッコミ

これから考察するにあたり、できるだけ客観的に評価するよう努めますが、そこは私的考察。当然のごとく主観も多分に入っていますので、その点あらかじめご了承ください。

ガニ股スクワットの是非

GGスイングのシグネイチャームーブであるガニ股スクワット。まずはこれを考察しなければなりません。

 

ガニ股スクワットは、左膝を開きながらの下半身リードなわけですから、当然ながら体は開きやすくなります。

体が開けばフェースも開くのが世の常。そのまま普通に打ちにいけば、プッシュアウトスライスの一丁あがりです。

 

では、その解決策は?・・・・マシュー・ウルフやC・キムに見られる左足が外側にずれる動きにあるのだと、個人的には睨んでいます。

体が開くということは、従来のスイングに比べ腰の回り代が不足した状態。それを補うため、左足を外側に蹴る必要があると考えれば辻褄が合うのです。

確かに、左足を思いっきり使って、体ごと左に回せば飛ぶかもしれませんが、アイアンでもこの打法が通じるのか、私には判断できません。

 

何か、迷路にはまり込むような気がしてきましたので、ここで一度原点に戻って、スクワットの利点を力学的に考えてみることにしましょう。

詳細は以下のリンクを参照していただくことにして、ずばり「スクワットの利点は、ブランコの原理同様、上下動によるコリオリ力の増大」にあります。

ですから、別にGGスイングでなくても、マキロイのように沈み込んでのインパクトができていれば、その恩恵を受けることができるわけです。

つまり、GGスイングはあくまでも手段であって目的ではない。このことを忘れないようにしましょう。

【スイング探究】GGスイングの飛ばしの秘密は「シャロー」と「スクワット」にある
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DPからフェースローテーションさせずに振るのは無理じゃないか?

方向性を向上させるためでしょうか。GGスイングではデリバリーポジション(DP)からのフェースローテーションを極力抑えてスイングすることが推奨されています。

しかし、この抑える意識を持つことが、逆にスイングを崩す可能性を孕んでいますので注意が必要です。

 

詳細は以下のリンクを参照していただくことにして、シャローイングは、ローリング角速度(シャフト軸周りの回転速度)を増大することに繋がります。

それにも関わらず、フェースローテーションを抑えろとは・・・・どう考えても矛盾しているとしか思えません。

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ゴルフクラブはL字型をしていますから、逆にフェースローテーションを抑えなければ、シャフト軸周りのトルクの増大につながるわけで、飛距離にも効いてきます。

自然のなりゆきに任せたフェースターンとはこのことであり、これぞまさしくパッシブトルク。

自らメリットを潰しにいくって、どういうことなのでしょうか?

なんだか、ブレーキ踏みながらアクセルを踏んでいるような感覚ですね。

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まとめ

結論は以下の通り。

スクワットとシャローには、しっかりとしたメリットがあるが、GGのメソッドにこだわる必要はない。手段と目的をはき違えないことが重要である。

 

そりゃそうです。そんな万人に受け入れられるスイング理論なんてありゃしません。

はなから完全にGGスイングを真似るのではなく、自分に合いそうなところがあれば、そのエッセンスを取り入れていく、というスタイルが良いと思われます。

 

先日、Youtubeで海外のゴルフコーチが「ジョージ・ガンカス氏は、すべての人にガニ股スクワットを教えているわけではない。日本のみんなは勘違いしている点が多々ある」といってました。。。そ、そうですか。