新コーナー「ゴルフメカ談議」オープン!

謎の一般ゴルフ研究家(通称パンゴル)が、ゴルフメカニクス/メカニズムについて会話形式でお送りする、ゴルフエンターテイメントです。

ゴルフメカ談議へGO!

#5 芯でとらえるパッティング、頭は逆に動かすんだ(焼きなっせ:前編)

ゴルフメカ談議
馬ウマ天国での飲み会から中二日、今度は「焼肉を食いに行きましょう」と後輩Aから誘われた。丁度いい、脚トレ後はタンパク質を多めに摂るのが定石だ。タンから始めてカルビにロース、ホルモンと白ご飯でフィニッシュしよう・・・そんなイメージトレーニングが終了したと同時にパンゴルはのれんをくぐる。今日もゴルフの話になるのかな?そう思いながら店内を見渡すと、先に到着していた後輩Aの顔が牛に見えた。焼肉の名門「焼きなっせ」にて。
パンゴル
パンゴル

お疲れさん、カンパーイ!

後輩A
後輩A

カンパーイ!

パンゴル
パンゴル

あれからどう、球打った?

後輩A
後輩A

打ちました。まだ球がつかまらないときが多くて、完全にモノにはできていませんが、少なくとも芯で捉えられる回数は増えたように感じます。

パンゴル
パンゴル

単純に考えて、右腰前でクラブや腕を返すと球に届かないからな。左サイドリードにすれば確実に届く。その効果が出たって感じだろうね。

※前回のお話はこちらから。

後輩A
後輩A

だと思います。ただ、今回はそれに伴って別の悩みが・・・

 

ドライバーやアイアンを練習しながらふと感じたんですけど、そういやパターも芯で打ててなかったなぁと。

 

俺、PINGのシグマ2を使ってるんですよ。カタログ的には「トゥん」って感じのインパクト音というか感触が売りみたいなんですけど、俺の場合はほとんどが「ガチっ」とか「カシャっ」って感じ。なんかめちゃくちゃ気持ち悪いんです。

パンゴル
パンゴル

わかるー、それ。

 

そういう音が出た時のボールの転がりって、なんか弱々しいというか、ヘロヘロしているもんな。ボールが自らカップに入るのを「あーきらーめたー」って感じに見える。

後輩A
後輩A

ですよね。パットに型なしといいますが、実はあるんじゃないかと思ってるんです。

パンゴル
パンゴル

俺もあんまりパッティングは上手くないから適当なことは言えないけど、知っておいたほうが良いことはあるみたいだ。そういや、前回の飲みのときにも紹介した「ゴルフ新上達法則」って本に、すごく納得できることが書いてあったな・・・

 

思い出した。

  • 上級者は、ストローク中、頭とヘッドが逆に動く
  • 上級者は、バックスイングよりフォロースルーの方が長い

ってやつだ。これをもとにして、自分で仮説を立ててやってみたら、なんか芯に当たる確率がアップしたように感じたんだよ。

 

後輩A
後輩A

ほーう。その仮説ってやつ、聞かせてもらいましょうか。

パンゴル
パンゴル

そうだな。その前に肉食おう!今日は、俺の脚がタンパク質を欲している。

後輩A
後輩A

ういっす。

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パンゴル
パンゴル

俺の焼肉の作法はイチロー式だから邪魔するなよ。

後輩A
後輩A

なんすかイチロー式って?

パンゴル
パンゴル

一枚一枚、丁寧に焼いて食べるってことだ。決して、ガサーッと網の上に大量の肉をのせてはならない。

後輩A
後輩A

ふーん、チマチマ焼いて食うってことですね。セコびっち焼きってやつですか。

パンゴル
パンゴル

あほ、セコびっちではない。

 

牛さんの命をいただいているんだから、最高の状態で食べてあげないと失礼だろ。

 

それに、一度に大量に乗せてしまうと、絶対に焼け過ぎたやつが出て来る。野菜の上に乗せたり、人のたれ皿に乗せたりして、それを回避するテクニックもあるが、いずれにしてもそんな小手先のテクニックを駆使したところで最高の食べごろであるわけがない。

 

高級すし店やてんぷら屋で、食べる前にいちいち三方向から写真を撮って、供された料理の一瞬の輝きをみすみす逃してしまう大馬鹿者がいるが、それと同じことだ。自分でわざわざまずくしてどうすんだ。

 

ゴルフと同じで焼肉は集中力の勝負、一瞬の隙も許されない。

後輩A
後輩A

・・・大袈裟ですね。でも大丈夫ですよ。おれも丁寧に焼いて食べる派なんで。

パンゴル
パンゴル

おー、よかった。君とは気が合いそうだな。

 

それじゃあ恐縮ではあるが、俺の考えたパッティング仮説をお教えしよう。

後輩A
後輩A

はいはい、お願いします。参考になればいいんですけど・・・

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パンゴル
パンゴル

まず最初に断っておくけど、通常のスイングとパッティングのスイングには、大きな違いがある。

 

通常のスイングは二重振り子だけど、パッティングは単振り子、これだけはおさえておいてくれ。

後輩A
後輩A

あっ、はい。なんとなくわかります。

とはいえ、なんかわかりやすい絵とか動画とか説明とかないですか?

 

・・・・念のためですよ。念のため。俺は理解しているけど、あのー、そのー、人に説明するときに動画とかあったほうがわかりやすいじゃないですか。

パンゴル
パンゴル

(さてはこいつわかってないな・・・)

 

ほんじゃこれでどうだ。単振り子は小学生のときの理科の実験を思い出してもらって、二重振り子についてはこの動画。

 

・・・なかなかカオスだろ。

 

そして、二重振り子の原理をゴルフに転用して説明したのがこの記事だ。

二重振り子 (小) で観測されるカオス現象
【スイング探究】二重振り子は、ゴルフスイングの根本原理
ゴルフのスイング解説で度々耳にする二重振り子。二重振り子スイングを体得すると、どうなるのでしょうか。「ヘッドスピードが上がり、飛距離が伸びる」「プロのようにやわらかく、しなやかな「ムチ動作」になる」「その他、すべてが良くなる」3つ目は何やら怪しいですが、まんざら嘘でもありません。二重振り子はゴルフスイングの根本原理なのですから。

 

後輩A
後輩A

・・・オタ芸に見える。

 

ちなみに、通常のスイングにこの動きを置き換えたとすれば、壁に固定されている関節が左肩、そして自由に動き回るほうの関節を手首とみなせばいいんですかね?

パンゴル
パンゴル

うん、そんな感じで良いと思う。

 

壁に固定されたほうの関節は左肩と言えるし、もっというと、体幹による回転を表現していると考えて問題ないと思う。まあ、今回の話で押さえておくべきは、二つのセグメントをつなぐ、手首に相当する関節かな。

 

パッティングでは、手首は固定するのが定石だと言われているから。

後輩A
後輩A

なるほどね。ということは、手首に相当する関節を固定してしまえば単振り子になる。つまり、これがパッティングの原理であるという理解でいいですか?

パンゴル
パンゴル

うん、いいと思う。

 

ただ、どこを単振り子の支点に据えるかで、まったく違った感覚になるから、そこは注意しなければならない。

 

パッティングでは、手首を固定するのが定石だとさっき言ったよね。

ということは、手首が振り子の支点になることはないわけだ。

 

ではどこを支点にすればいいと思う?

後輩A
後輩A

そうですね・・・・首の付け根とか、その辺かなあと。何かの本で以前見た気がします。

パンゴル
パンゴル

そうだな。この辺の支点をどこに据えるかは、個人の感覚に頼ることになる。

 

でも、パッティングの定石のもう一つに、頭を動かさないってのがあるよな。

ということは、最も適しているのは頭。頭の重心になるんではないだろうか?

後輩A
後輩A

確かに。シンプルに考えるとそうなりますね。

パンゴル
パンゴル

しかし実際は、ショルダーストロークという概念があるくらいだから、実際には皆、頭の重心を支点とはしていないはず。肩の回転でストロークするのなら、お前が先に言った首の付け根を支点にしたほうが直感的だからな。

 

そこで支点を考えるうえで参考になるのが、長尺パターだ。

 

今はアンカリングは禁止だけど、胸のみぞおち辺りにグリップエンドを固定すると、驚くほどパッティングが楽に、そして簡単になるらしい。俺は使ったことないからよくわからないけど。

後輩A
後輩A

つうことは、みぞおちに支点を置けってことですか?

パンゴル
パンゴル

うーん、支点の置き場所は個人差あると思うけど、だいたいその辺か、もしくはさっき言った首の付け根とか、その辺じゃないだろうか。

 

ここで言いたいのは、今重要なのは支点がどこかよりも、支点が頭より下にあるのなら、頭は振られて当然じゃないかってことなんだ。

 

定石通りに頭を固定してしまうと、どうしてもそこが単振り子運動を邪魔する気がしてならないんだよね。

後輩A
後輩A

はあ、そんなもんですか・・・

パンゴル
パンゴル

そうそう。これは絵に書いてみるとわかりやすい。

後輩A
後輩A

いや、わかりにくいっす。説明お願いします。

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パンゴル
パンゴル

そうかー?結構がんばって書いたんだけど。

 

まず、アルファベットの”O”のラインに注目。これがアドレスの状態だとする。次に、バックスイングが”B”のラインで、そして、”F”がフォロースルーだ。

 

胸の中央にある黒い丸はみぞおち。今回はみぞおちを単振り子の支点とした。

 

後輩A
後輩A

ういっす。

パンゴル
パンゴル

つまり、支点がみぞおちにあるわけだから、スイング中はそこを境にして頭とヘッドがお互いに反対方向に動くってことだ。

 

例えば、ゴルフクラブの真ん中付近をもって、ヘッドを振り子運動させれば、グリップエンドはヘッドと逆側に動くよね。それと同じこと。

 

そう考えれば、「上級者は、ストローク中、頭とヘッドが逆に動く」って意味が簡単に理解できる。

 

ようするに、上級者はとにかく振り子という現象に対して、無理なく楽にパッティングしようとしているだけだってことが。

後輩A
後輩A

ふむふむ。では、実際にはどういう意識でスイングするといいんでしょう?

パンゴル
パンゴル

そこは個人の感覚、当然差があってしかるべきなんだけど、まずは、これまでの自分のスイングから「頭を動かすな」という意識を完全にとっぱらえばいいんじゃないだろうか。

 

俺は、最初のうちは、積極的に頭を動かしていたけど、それだけで、芯に当たるようになったことは今でも覚えている。特に、フォロースルーで頭を右に振ると転がりがよくなったような気がしたなあ。

 

だから、馴れるまでは積極的に頭を振ってみるといいかもしれないね。

後輩A
後輩A

こればっかりは、自分でやってみて感じ取るしかないですね。

パンゴル
パンゴル

そうだな。一回やってみてどうだったかまた教えて。

 

頭を振るような意識を持つと、逆に手元を動かそうという意識が薄れるから、なんというか、パットを打つ前にモジモジ躊躇してしまうことも減ると思うぞ。

 

それと、支点位置の正解は今の俺にはわからない。長尺パターに発想を得たから今回はみぞおちにしただけで、ショルダーストロークを重視する人だったら、先に言ったように首の付け根辺りになると思う。

 

後輩A
後輩A

はい。わかりました。

 

それじゃそろそろホルモンいきますか。

パンゴル
パンゴル

うん。白ご飯も。

後輩A
後輩A

俺も。

パンゴル
パンゴル

「上級者は、バックスイングの振り幅が、フォロースルーの振り幅より小さい」に関しては、ホルモンを食いながらにしよう。

 

#6へ、つづく>

#6 芯でとらえるパッティング、ヘッドは加速させるんだ(焼きなっせ:後編)
【前回(#5)までのあらすじ】パットに型なしと言われるが、上級者には共通した動きがあるようだ。その一つが「頭とヘッドは逆に動く」であった。「クラブの真ん中付近をもってヘッドを振り子運動させれば、グリップエンドは逆に振られる」、それが理由であるとパンゴルは言うが、こればっかりはやってみなければわからない。そう思いながら、後輩Aは二つ目の上級者の動き「バックスイングよりフォロースルーの方が長い」の話を聞くことにした。焼肉の名門「焼きなっせ」にて。

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