新コーナー「ゴルフメカ談議」オープン!

謎の一般ゴルフ研究家(通称パンゴル)が、ゴルフメカニクス/メカニズムについて会話形式でお送りする、ゴルフエンターテイメントです。

ゴルフメカ談議へGO!

#23 手元先行のテイクバックに物申す!体先行(主導)の方が絶対に有利だと思われるその理由(ブルーバード:その6)

ゴルフメカ談議
【前回(#22)までのあらすじ】なるほど、パンゴルの考え方が見えてきた。ようするに、パンゴルの言う考えろとは、取捨選択をしろってことだ。新しいテクニックを取り入れるのも大切だけど、捨て去ることも大切。ゴルフ界には、毎年のようにいくつもの新しい理論が生まれて来るが、それらは結局のところ、多くのゴルファーを混乱させるだけで終わってしまう。道具が進化しても、アマチュアのハンディキャップが減らないのは、そういうことだろう。本を読むのは何も、新しいテクニックを取り入れるためではない。切り捨てるために読むのが、この情報が氾濫した時代における、正しい立ち回り方のように思えた。幸せを運ぶ青い鳥が目印の焼き鳥店「ブルーバード」にて。
後輩A
後輩A

結局あれですか、パンゴルさんが言ってるのは、余計な事すんなってことですか?

パンゴル
パンゴル

そういうことだな。新しいテクニックを取り入れることは必要だと思うけど、結局は、わけわかんなくなって終わりってことが多い。

 

基本的に俺は、「余計な事スンナ派」だ。

後輩A
後輩A

余計な事すんな派・・・ですか。

パンゴル
パンゴル

反対に、「色んな事シーヤ(ア)派」ってのがあって、こういう人たちは、新しいテクニックを取り入れたがるんだ。

後輩A
後輩A

スンナ派とシーヤ派って・・・ダジャレかよ。

パンゴル
パンゴル

まじめな話をするとだな、プロゴルファーとか、熟練した技術を持つスポーツ選手は、脳みそからの神経伝達回路が驚くほど単純らしいぞ。

 

上手い人ほど回路が発達しているように思えるけど、実際は逆みたいだ。アマチュアゴルファーの回路の方が複雑なんだって。

後輩A
後輩A

ほう。

パンゴル
パンゴル

これは俺のイメージだけど、上手い人は、配線が3本くらいでぶっとい。でも下手な人は、配線が100本くらいあって細く、そして複雑に絡み合っている。終いには、どこにもつながってなかったり。そんな感じゃないかな?

後輩A
後輩A

なるほどね。つまり、今までの俺は、「色んな事シーヤ派」だったわけですね。脳みそからの回路を単純に、そして太くしたほうがいいと。

パンゴル
パンゴル

まあ、あくまでもイメージだけどね。そうやって、スイングをシンプルにしていったほうが、結局上達は早くなると思う。

後輩A
後輩A

ふーん。何となくそういう気がしますね。よし、これからは「余計な事スンナ派」に転向しよう。

パンゴル
パンゴル

それがいいと思うぞ。

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パンゴル
パンゴル

ところで、話は変わるけど、テイクバックってどんな感じでやってる?

後輩A
後輩A

そうですね、手でクラブを上げるのではなく、体で上げる感じですかね。

パンゴル
パンゴル

じゃあ順番は?

後輩A
後輩A

体で上げるんだから、手やクラブは一番最後。厳密にはわからないけど、脚、腰、胴体、腕・手・クラブ、みたいな順番でしょうか。

パンゴル
パンゴル

そんな感じだよな。

でもネットで調べたり、本を読んだりすると、「始動はヘッドを30cmまっすぐ引いてから」とか、「手元を先行させて、最後が腰。最後に捻ったところから切り返しは始まる」って言う人もいる。非常にややこしい。

後輩A
後輩A

確かに。「ヘッド30cmまっすぐ説」は、よく聞くような気がします。

パンゴル
パンゴル

でな、この「ヘッドを30cmまっすぐ引くようにシーヤ派」の人達も、結局は手元から動かしているのと同じことなんだから、一緒のグループにしちゃおう。

 

ようするに、お前が言った感覚とは真逆ってことだ。

後輩A
後輩A

シーヤ派って言いたかっただけでしょ!「30cm派」でいいです。なんなら「手元派」というべきでは?

パンゴル
パンゴル

じゃあ、ご提案通り「手元派」にしておこうか。

 

ほんで、ここで俺が言いたかったのは、手元派の人達って結局、テイクバックの早い段階で、体から手元が外れてしまったり、レッスンでよく言われる三角形のキープってやつができないと思うんだよ。

 

手元から動かせば、その時点で、アドレスで作った胴体との相対的な位置関係が崩れてしまう。そして、三角形の形も崩れることになる。

後輩A
後輩A

まあ、そうなりますわな。

パンゴル
パンゴル

腕の動きにつられて胴体も動くってことが無意識にできれば、手元先行もありだと思うけど、実際問題無理だろうね。

 

そもそも、人間って、腕や手が一番器用だろ?しかも肩関節は球関節だから、動きの自由度が非常に高い。もともと、肩から先は、単独で器用に動かせるように出来てると考えれば、腕の動きに勝手に胴体がついてくるなんてことは考えにくいんだな。

 

つまり、腕や手を先に動かすと、体との連動性が切れてしまう。連動性をキープしておきたいのなら、やっぱり体から動かさなければならない。

 

恋愛と一緒で切れた関係を修復するのは大変だ。時間がかかる。

後輩A
後輩A

何を最後にキザっぽいこと言ってるんですか。

 

まあ俺は、もともと体で上げる派なんで、この辺は大丈夫そうです。家庭も円満ですからご心配なく。

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パンゴル
パンゴル

今俺、うまいこと言ったよな。恋愛と一緒で切れた関係を修復するには時間がかかるって。

 

実はこれ、「手元から動かすな」の最大の理由なんだ。

 

後輩A
後輩A

自分では凄く気の利いたこと言ったと思ってるみたいですね。それはなによりです。

パンゴル
パンゴル

いや、まじめに聞いて欲しいんだけど、一度手元を先行させるとな、多くの場合、トップまで手元が先行しちゃうんだよ。

 

トップまでの間に、体が手元に追いついて、その瞬間に連動性が取り戻されるなんてことは、ほとんど考えられない。

 

だから、トップで体が追いついてくるのを待ってあげることになるんだけど、そうすると、多くの人がオーバースイングになっちゃうんだ。

 

連動性を取り返すには時間がかかる。ほら、恋愛と一緒だろ?

後輩A
後輩A

そう言われればそうかも。ゴルフスイングを恋愛に例えるなんて、パンゴルさん、案外ロマンチストなのかも。

パンゴル
パンゴル

サンキュー!

 

そしてな、ここで上級者の体重移動のタイミングを思い出して欲しい。上級者はトップで既に左足への体重移動が始まっているって話だった。

 

つまり、手元からテイクバックを始める人は、トップで体が追いつくのを待ってあげないといけないから、上級者のようなタイミングで体重移動ができないわけだ。

 

こんなんじゃ、マキロイ風体重移動もできるわけがない。

#4 マキロイの左踵に注目!これができればあなたも手打ちから脱却できる!(馬ウマ天国:延長戦)
【前回(#3)までのあらすじ】左サイドリードのヒントはダスティン・ジョンソンとマキロイにあり、そう話すパンゴルであった。ダスティン・ジョンソンのフォワードプレスは、単に始動のきっかけづくりだけではなく、手元を左サイドにキープする効果があり、そして、マキロイに関しては、切り返しからの左踵の動きが鍵になる。左への体重移動ができれば、マキロイのような左踵の動きになることを突き止めた後輩Aであるが、実は、難しいのは、体重移動そのものではなく、そのタイミングであるとパンゴルは言う。焼酎のボトルは残り僅か。飲み切るまでに、この謎を解くことができるのか?場所は居酒屋「馬ウマ天国」である。
後輩A
後輩A

確かにそうですね。トップで体が追いついてくる時間を確保しないといけないわけですから。

パンゴル
パンゴル

しかも話はこれだけで終わらない。

 

SSCって知ってるか?日本語では「伸張-短縮サイクル」って言うんだけど、平たく言えば、反動を使った運動において、筋肉がばねやゴムの様に作用することを言うんだ。

 

ゴムは伸ばしたらすぐに元に戻るだろ?それと同じで、筋肉もすぐに元に戻ろうとする。したがって、トップでの待ち時間の間に、せっかくバックスイングで引き伸ばされた筋肉も、元の状態に戻ってしまうわけだよ。

 

ようするに、トップで体が追いつくのを待ってる間に、筋肉がダルンダルンになるということ。こんなんじゃ左サイドリードなんかできやしない。

【スイング探究】反動を使って飛距離アップを狙う ~伸張‐短縮サイクル(SSC)の効果~
飛距離アップには筋力トレーニングが欠かせませんが、反動を正しく使いこなすことができれば、筋トレするよりも、もっと短時間で効率的に飛距離アップを実現することができるでしょう。そもそもゴルフスイングは、アドレスから飛球線と反対方向にクラブを振り上げることからわもかるように、反動を使うことで成り立つものです。全く反動を使わないのであれば、野球のバッターのように構えてボールを打っても問題ないはず。しかし、そのようなプレーヤーは見たことがありません。つまり、どんなスイングの人でも、少なからず反動を使っているのです。
後輩A
後輩A

ダルンダルンですか。つまり、飛距離にも大きく影響してしまうってことですね。

パンゴル
パンゴル

その通り。

 

というか、この話をもっと正確に言えば、手元先行のテイクバックでは、そもそもの話、筋肉を引き伸ばすこと自体が難しいと思われるんだ。

 

トップまで体の方が先行していれば、後から挙上してくるクラブヘッドの余勢を使って、さらに体を絞り上げることができ、それによって筋肉をビンビンに引き伸ばすことができるけど、手元先行の場合は、クラブの方がトップで待っているわけだから、余勢を使って筋肉をビンビンに引き伸ばすことなんてできるわけがないんだな。

後輩A
後輩A

今度はビンビンですか。確かに、ダルンダルンよりビンビンの方がいいですね。何事も。

パンゴル
パンゴル

そうだ、ビンビンだ!飛ばしにはビンビン状態が不可欠である!

 

ちなみにな、よくレッスンでギンギンのトップを作らせて、「ぐ、ぐるしい」なんてのやってるだろ?

 

そもそも、クラブの余勢を使わずに、ギンギンのトップを作って、その状態を維持するような練習、というかポーズを取らせること自体がおかしいんだよ。

 

筋肉は引き伸ばされれば、速やかに元の状態に戻ろうとするのが当たり前。「ぐ、ぐるしい」なんてのは、戻らないように筋力を使って止めているから苦しいのであって、パワーが溜め込まれたから苦しいわけでもなんでもないんだ。

 

とにかく、反動の効果を生かすには、タイミングが命。だから、「ぐ、ぐるしい」なんて言ってトップを作る練習は全くの無意味。反動を使って、速やかに次の動作に移る練習じゃないと意味がない。

後輩A
後輩A

なるほどね。ダルンダルンはNG。ビンビン状態が望ましく、ギンギンのトップを作る練習は意味がないと、そういうことですね。

 

なんか、感覚派の名選手が使いそうな表現ですが、なんとなくイメージは出来ました。

パンゴル
パンゴル

うん、自分がわかりやすいように、表現は使い分けてね。

#24へ、つづく>

#24 飛ばしの肝は、結局筋肉!「力」と「パワー」の違いを知り、スイングの効率化を図る!(ブルーバード:その7)
【前回(#23)までのあらすじ】スイングの始動の順番が、トップにおける筋肉の緊張状態にまで及ぶのであれば、スイングの成否はテイクバックで決まると言っても過言ではない。切り返しで、ダルダルにたるんだ筋肉より、ビンビンに張った筋肉。それが、左サ...

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