新コーナー「ゴルフメカ談議」オープン!

謎の一般ゴルフ研究家(通称パンゴル)が、ゴルフメカニクス/メカニズムについて会話形式でお送りする、ゴルフエンターテイメントです。

ゴルフメカ談議へGO!

#20 ゴルフレッスン本を読むときは、似非科学に気をつけろ!(ブルーバード:その3)

ゴルフメカ談議
【前回(#19)までのあらすじ】古典的名著、ベン・ホーガンのモダン・ゴルフにも矛盾が存在するようだ。その中でも、客観的に見て納得できるのが、スイングプレーンと球筋との関係にある。ベン・ホーガンはフェード系の球筋を好んだと言われるが、実のところ、モダン・ゴルフに示されているスイングプレーンはインサイドアウトの軌道。この軌道からフェード系の球筋を打つことは不可能に近い。理想と現実とのギャップに苦悩したベン・ホーガンの姿を、パンゴルはモダン・ゴルフから読み取っていたが、こんなことが出来るのも、彼が持つ特殊能力、妄想力の賜物だと言って良いだろう。そんなパンゴルが後輩Aにお勧めのゴルフ本を紹介してくれると言う。ただその前にパンゴルは、100冊以上読んで気づいたレッスン書の問題点について話をしたいらしい。幸せを運ぶ青い鳥が目印の焼き鳥店「ブルーバード」にて。
パンゴル
パンゴル

もしかするともしかして、少しばかり毒を吐くことになるかもしれないから、ちょっと酔っぱらっておいていいか?

後輩A
後輩A

どうぞ、どうぞ。俺も付き合いましょう。

パンゴル
パンゴル

マスター、あの黒いのちょうだい。2つね。

後輩A
後輩A

なんすか、黒いのって。

パンゴル
パンゴル

飲めばわかる

ーーー ショットグラスになみなみと注がれた黒い液体が運ばれてきた ーーー

 

パンゴル
パンゴル

一気に流し込め!それっ!!!・・・・・うげっ、げほっ。

後輩A
後輩A

うおっ・・・・なんだこれ、まずっ!

パンゴル
パンゴル

俺にとっては罰ゲーム級のまずさだけど、体には良いらしいぞ。ハーブ酒らしいな。こんなにまずいのに、Amazonでは高評価ばっかりだ。よくわからん。

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パンゴル
パンゴル

さて、ハーブ酒を飲んで健康になったところで、ゴルフ本について話そうか。

後輩A
後輩A

あっ、はい。しかし、本当に健康になったんですかね?

まあ、いいですけど。

パンゴル
パンゴル

深くは考えないほうが良い。気持ちの問題だ。そもそも、35度の酒飲んで健康になろうなんて虫が良すぎる。

 

さて、俺が100冊以上のゴルフ本を読むにあたって事前に期待したことは、その読んだ一冊から、”役に立ちそうな”情報を一つでも見つけることだった。

 

しかし実際は、”役に立つ”ではなく、”役に立ちそうな”情報であるにもかからず、何も見つからないことがしばしばあったわけだ。

 

だから、30冊くらい読んだころかな。無理に役立ちそうな情報を探すことはやめて、淡々と読み、淡々と記事にまとめるスタイルに変更することにしたんだ。

※ 私が読んだ本は全て、こちらのコーナーにまとめています。

後輩A
後輩A

なるほど、だからさっき(#19)役に立ちそうな本は、10冊に1冊もないって言ってたわけですね。

パンゴル
パンゴル

そうそう。

 

実際問題、30冊以降は斜め読みがほとんど。正直言って、まともには読んでいない、というか読めないんだ。

 

でも、「はじめに」などのプロローグの部分は、ちゃんと読んでたぞ。そこに気になることが書いてあれば、きっちり読む。途中で雲行きがあやしくなってきたら、結局斜め読みにチェンジするんだけど。

後輩A
後輩A

なるほど、エ〇ビデオと逆の戦略ですな。

パンゴル
パンゴル

おっ、上手いこと言うねえ。さっきの酒のおかげだな。

 

とまあ、そんな感じで読んでいた。そこで感じたことは、結局のところゴルフレッスン本って、主観ベースで書かれた本が9割以上で、客観ベースで書かれた本はごくごく少数なんだよ。

後輩A
後輩A

そんな感じがします。さっきまで話していたベン・ホーガンのモダン・ゴルフも、主観ベースの本ですからね。

パンゴル
パンゴル

そうだな。

 

でもこれはある意味しょうがない部分もあって、やっぱり、客観的、科学的にスイングを考えていくには、計測機器や分析器の進化が必須だから、ベンホーガンの時代なら当然そうなる。それに、科学は時代と共に徐々に進歩するわけだから、主観より客観が先に立つなんてことはありえない。

後輩A
後輩A

なるほど。現代はまだまだ、主観が行き過ぎてしまっている時代なんですね。だからゴルフ本は、パンゴルさんの嫌いな根拠なきコツや感覚の紹介本ばかりだと。

パンゴル
パンゴル

うーん、そうなるかな。でも厳密にはちょっと違う。

 

ぶっちゃけ、コツや感覚については根拠がなくてもいいんだよ。

 

俺が言ってるのは、あまりにも力学的におかしいと思われるコツや感覚をさも正しいように主張していたり、一獲千金を狙っているのか知らないけど、とんでもないアクロバティックな論理をどや顔で紹介しているようなケースだな。そういうのが嫌いなんだ。

後輩A
後輩A

ふむふむ。何となく見えてきました。

 

基本的にゴルフレッスン本ってのは主観に頼ったものだらけ。いちいち根拠とか気にせずに、素直に教えに従ってみるのもありだと。ただ、狙い過ぎたものにはデマも結構含まれているよ。

 

こんな感じですかね?

パンゴル
パンゴル

そうそう。

 

だから、根拠があるなしではなく、スイングイメージが自分の描くものと合致する本を選んだほうがいい。そうなるとトーナメントプロが書いた本なんかは、その人のスイングを見たことがあって知ってるわけだから、やってみてうまくいかなかったとしても、ある意味納得がいくわけだ。

 

でも、多くのレッスン本は、レッスンプロが出しているだろ?しかもレッスンプロのスイングを目にする機会はほとんどない。そのプロのイメージなんて普通は持っていないのだから、読んでみたら自分のイメージと違う!がっかりした、なんてことが多くなってしまうわけだ。

 

翻って言えば、レッスンプロは自分のスイングイメージを読者に伝えることから始めるべき。それをやってから、自分のコツや感覚を伝えないと読者は納得いかないし、あげくにはダマされたー、なんてことになってしまう。今だったら、Youtubeなんかで自分のスイングイメージを伝えておいて本を出すとか、そういう感じにするべきだろうね。

後輩A
後輩A
ということはつまり、レッスンプロの人たちは、トーナメントプロよりハードルが高くなるってことですね。
パンゴル
パンゴル

そうだな、ハードルは高いと思うよ。

 

俺の造語だけど、レッスンプロは、純粋主観派と、根拠提示型主観派に大別されると思うんだ。

 

純粋主観派の人たちは、こう言っておけばいい。

結局ゴルフはスコアを競うスポーツなんだから、スイングなんてどうでもいい。スイングは人それぞれ、自分に合うものだけをこの本からピックアップして行ってねって。

 

一方、根拠提示型主観派の人たちは、逃げずに、科学的根拠を提示しながら、独自のスイング理論を構築しようと努力するわけだ。大袈裟に言うと、ゴルフスイングの真理を追究する!って感じでね。

 

しかし、ほとんどのレッスンプロは力学的素養を持っていないから、後者の場合、結局のところトンデモ論になってしまう危険性がある。他にも、水と油の動作原理を組み合わせてしまったばっかりに、整合性がとれなくなってしまったー、とかね。

後輩A
後輩A

つまり、どちらのケースでも、主観派に変わりはないが、純粋主観派は、いわゆる逃げ口上をうまくつかって責任逃れしているように見えてしまう。一方、根拠提示型主観派は逃げないのだけど、トンデモ論に走ったり、論理的整合性がとれなくなってしまうケースが見受けられると。

パンゴル
パンゴル

そんな感じだな。ちなみにハイブリッド型もいるから要注意だ。根拠提示型主観派でありながら、結局ゴルフスイングは人それぞれ、って言ったりする人達だな。

 

別に、人それぞれと言ってもらっていいんだけど、それならスイングイメージでカテゴライズするなりして整合性を確保し、それに適した原理はこれですよー、みたいな感じで、もう少し工夫してもらいたいわけなんだ。

 

そうすれば、読者が混乱に陥ることも少なくなると思う。それをやらないから、いつまでたっても、主観の範疇から逃れられない。

後輩A
後輩A

なるほどね。

ちなみに、トンデモ論など、しくじってるなこれ!ってケースにはどんなのがありました?しくじり先生たちを教えてください。

パンゴル
パンゴル

聞きたい?

 

じゃあ、もう一杯黒いのいっとこうか。景気づけと健康になるために。

後輩A
後輩A

わっかりました。付き合います。

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パンゴル
パンゴル

それじゃあ、さらに健康になったところで話の続きをするか。寿命も5分くらいは伸びたかもしれんし。

後輩A
後輩A

よろじぐお願いじます。では、トンデモ先生から。

パンゴル
パンゴル

そうだなー。やっぱり、ヘッドの加速原理を勘違いしてしまったあれだな。

 

そのトンデモ先生は、ハンマー投げを例にとってクラブヘッドの加速原理を説明されていたんだ。そこに登場してきたのが、みんな大好き「遠心力」だった。

後輩A
後輩A

うお、やっぱり出てきましたか。丁度この前話しましたね。みんな勘違いしているって。

#8 遠心力では飛ばせない! ~スイングのドロ沼に入りこまない考え方~(魚ぎょぎょ:後編)
【前回(#7)までのあらすじ】とどのつまり「力学的に間違った知識が、とんでもゴルフ理論を生みだす」と言いたいのだろう。後輩Aは、パンゴルのうんちく話を聞きながらそう思った。インパクトで手元を止めて得られる効果は、半ば強制的なヘッドターンによ...

 

パンゴル
パンゴル

うん。で、その先生も見事に、遠心力を使って加速させるって風に勘違いされていたんだけど、ここまでの勘違いならまだ許せる。みんな勘違いしているから。

 

問題は、「ハンマーが加速してくると、ハンマーのほうが手元を先行する形になって、以降は、そのハンマーの重みを体で支えながら回転する」って説明されていた点だ。わざわざ太字にして。

 

これは加速の原理の説明としては意味不明だし、二重振り子の原理(下記リンクを参照)に反することになるからできっこないんだ。

 

しかも、ハンマーが先行したら、逆に体のほうが振られてしまう。

 

そして、数ページ読み進めたところに、「ゴルフクラブのヘッドはハンマーに比べると軽いけど、ヘッドの重みに頼ってしまうと、クラブに振り回されるスイングになってしまうので注意しましょう」と書いてあった。

 

おいおい、末端のハンマーなりクラブヘッドは先行させるんじゃなかったのかって。

 

遠心力の説明の間違いに加え、結局どうすればいいのかもわからない、根拠提示型主観派の代表例だな。だいたいそういう人は、遠心力って言葉を使いたがる。

【スイング探究】二重振り子は、ゴルフスイングの根本原理
ゴルフのスイング解説で度々耳にする二重振り子。二重振り子スイングを体得すると、どうなるのでしょうか。「ヘッドスピードが上がり、飛距離が伸びる」「プロのようにやわらかく、しなやかな「ムチ動作」になる」「その他、すべてが良くなる」3つ目は何やら怪しいですが、まんざら嘘でもありません。二重振り子はゴルフスイングの根本原理なのですから。

 

後輩A
後輩A

ははー、なんとなくわかります。ハンマー投げの選手の体の回転って、リリースに近づくほど、どんどん速くなりますもんね。ということは、常に、体ならびに手元はハンマーに先行していると考えないと理屈に合わなくなる。

パンゴル
パンゴル

俺もそう思う。

 

ちなみに、今話したトンデモ先生は、系としては意味不明系だ。かっこよく肩書をつけてあげると、意味不明系根拠提示型主観派だな。

 

また、意味不明系とは別に、前提条件崩壊系ってのもあるんだ。

 

俺が読んだその本には、何となくそれらしいことが書いてあった。だから、読んだ直後は「そんなもんなんだろう」って思っていたんだけど、そこからどれだけ考えても、結局理解するには至れない。でも、冷静になったある時、その原因がすぐに判明する。要は、前提条件が間違っていたんだな。

後輩A
後輩A

具体的にはどんな感じですか?

パンゴル
パンゴル

その人は、ゴルフスイングを円錐振り子ってやつに例えてしまったんだな。それが間違いの元だと思われる。

 

円錐振り子ってのは、円錐形の尖った部分を支点として、底面の円が軌道となる振り子のことだ。

 

ダウンジングで、糸に垂らされた重りが反応を見せた時、くるくると回り出すだろ?あんな感じ。ダウンジングはオカルトだってのは置いといて。

後輩A
後輩A

はいはい、あれね。

パンゴル
パンゴル

そしてその先生は、ゴルフスイングを円錐振り子に例えて説明しちゃったもんだから、「クラブヘッドは浮くもの!」という結論を出してしまった。

 

そもそも、クラブヘッドって浮くかな?

後輩A
後輩A

浮きますかね?あんまピンときませんね。

パンゴル
パンゴル

だろ?実際に浮く感覚はほとんどない。でも、円錐振り子だと浮く。まあ、前提条件が間違っていると考えたほうが妥当だよね。

 

円錐振り子の遠心力ってちょっと特殊で、円錐の底面の中心から重り方向に働くんだよ。支点と重りを結ぶ斜めの方向には働かない。

 

ほんで、ヘッドを加速させようと思えば、当然回転軸のトルク(回転力)を上げることになるんだけど、そのトルクの増大は、結果的に物体を浮き上がらせることになる。でんでん太鼓をゆっくり回転させたときと、速く回転させたときを想像するといいんじゃないかな。

 

なので、回転速度が速くなっていけば、最終的に回転軸上の支点の高さと重りの高さが同じになるわけだ。ようは、支点から重りまでが、一つの平面上で運動する普通の回転運動になるわけだな。この現象をゴルフスイングに応用しているみたい。(※ 詳しくは、下の金野先生の動画を参照ください。円錐振り子の高さを決定するものは、回転速度であることを説明されています)

 

では、ここで考え見てよう。

 

ゴルフスイングはそもそもヘッドが平面上を推移する回転運動。つまり、支点と重りが最初から同じ平面上にあるわけで、だからその遠心力も、体幹軸上のある点における回転中心からヘッド方向に発生することになるんだ。決して、円錐振り子のように、地面と平行な水平面上には発生しないから、なんというか、ひとことで言えば、安定しているわけだ。

 

だから、安定している運動をわざわざ円錐振り子に例えて不安定化することに違和感を感じてしまうし、例えること自体がそもそもアクロバティックすぎるんだよ。運動の性質自体が変わってしまうわけだから。

 

さらに悲惨なのが、円錐振り子に例えてしまったことにより「ヘッドは浮くもの」としちゃったもんだから、「浮かないように上から押さえつける力を加えててあげる必要がある」って話になっちゃった。

 

そして、その押さえつける力は、サムダウンによって与えてあげるべきだと。

 

はあ?

 

俺に言わせれば、サムダウンなんてやっちゃったらダフってしまうぞ!ってね。サムダウンしてもダフらないのは、デシャンボーぐらいだろ。彼は元からサムダウンだから。

円錐振り子

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後輩A
後輩A

確かに。ゴルフスイングの軌道は斜めであってそれ以外の何物でもない。

 

おそらく、その斜めのスイング軌道を、縦回転と横回転に分解して考えてしまったんでしょうね。

 

しかし、またしても遠心力!

パンゴル
パンゴル

そんなところだろうね。

 

んで、もしかすると俺が間違ってるかもしれないと思って、実験もしてみた。

紐の先に重りをつけて、斜めにくるくる高速回転させてみたんだ。

 

この先生の円錐振り子のロジックが正しければ、回転面が自動的に水平になるはずだけど、そんなことにはならない。斜めの回転は、斜めのままずっと回転させることができる。

後輩A
後輩A

実験までやったんですか。それだったら俺はパンゴルさんを信じるしかないですね。

パンゴル
パンゴル

うん、そうしてくれると助かる。

 

しかしながら、この円錐振り子を例にとって考えることによって、背骨を軸として回転させることの正当性が浮き彫りになったような気がする。そういう意味ではよかった。

 

昔からの教えに「腰は水平に回せ!」ってのがあるだろ?賛否両論だと思うけど、これをやるとスイング全体の回転が水平になりがちで、斜め軌道の背骨軸回転がやりずらくなるんだな。

 

だから、腰を水平に回す意識を持っている人。そういう人は、水平成分の回転が強いはず。そして、それが強くなりすぎると、この先生の言うように、ヘッドが浮いてしまうかもしれない。

 

対処策は、背骨を軸にして体幹を斜めに回転させること。そうすれば、実験結果からもわかるようにヘッドは浮かない。

 

人間の股関節は優秀だから、それを信じることで、斜めの回転もキープできると思うぞ。

#14 スイングの回転軸は背骨でいい、あとは股関節がうまくやってくれるはず(打ってけ泥棒:6)
【前回(#13)までのあらすじ】「脚は単なる土台」であるとパンゴルは言う。これはつまり、ゴルフスイングはあくまでも体幹がメインであり、脚は追従して動くってことだ。物事を難しく考えないタイプの後輩Aは、実にものわかりがいい。自分の中で理屈が通...

 

後輩A
後輩A

I see.

パンゴル
パンゴル

まあこれが、前提条件崩壊系の典型例だな。

 

かっこよく言うと、この先生は、前提条件崩壊系根拠提示型主観派だ。

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パンゴル
パンゴル

ついでにもう一つ行っとこうか。

 

ここまでは、トンデモ論的ゴルフ本について語ってきたけど、今度は、結果的に整合性がとれなくなってしまったよ系ゴルフ本について語ってみようと思う。

後輩A
後輩A

オーケー、乗ってきましたね。

パンゴル
パンゴル

その本は、さっき話した飛ばしの技術で言うと、「並進+回転系」の動きを説明している本なんだな。

#18 飛ばしの技術はトレードオフのオンパレード(ブルーバード:その1)
夕食後、いつものようにYoutubeで登録チャンネルのチェックを始めた後輩AのスマホにLINEメッセージが届いた。「明日、東京に戻るから今から飲もうか」パンゴルからだ。時間は9時を過ぎている。一瞬迷ったが、最後だからと自分に言い聞かせ、誘い...

 

後輩A
後輩A

はいはい、マキロイ系の体の使い方ですね。

パンゴル
パンゴル

うん、直線運動を本のテーマにしているからそういうことになる。

 

でも、その本には、体の動かし方のコツとして、正拳突きが紹介されているんだ。覚えてるか?正拳突きはスタックアンドチルドみたいな打法と相性がいいんじゃないかって話。

後輩A
後輩A

そうでしたね。上下方向に地面反力を使うにはいいかもしれないって話でした。

パンゴル
パンゴル

デシャンボーなんかは、左足に体重を残したまま、そのまま振り切ってるように見えるから、正拳突きのイメージは使えそうだ。でも、マキロイ系のスイングに正拳突きを組み込むのは厳しい。

 

ようするに、ひとつひとつの説明は間違いではないんだけど、組み合わせるとうまく機能しないんじゃないかってこと。水と油の関係である技術が、一冊の本で紹介されているって感じだな。本のテーマとそぐわない技術を紹介するのはどうかと思うぞ。

後輩A
後輩A

欲張っちゃったんですかね?焼肉と寿司が一緒に食えるレストランみたいだ。

パンゴル
パンゴル

真意はわからんけど、こういうことは他の本でもちょくちょく見かけるんだよ。

 

スイングタイプ別にゴルフ技術を整理して紹介するようにしないと、読み手側は戸惑うばかり。なんでもかんでも詰め込めばいいって話じゃない。

後輩A
後輩A

そうですね。逆に言えば、トーナメントプロの本だったら、こんなこと起こらないんじゃないですか?

パンゴル
パンゴル

そう言われればそういう気がするな。

 

トーナメントプロは自分の経験を後ろ盾として、スイングのコツや感覚を紹介すればいい。自分で培ったものであるから、一貫性があって当然。変に科学に傾倒する必要もない。

 

一方のレッスンプロは、教えることが商売。だから、いろんなところから技術を収集することになる。しかし、それを消化不良のまま、世に放ってしまっているのが現状で、その結果、整合性がとれなくなるという事態が発生してしまう。

 

まあ、こんなところだろうね。

後輩A
後輩A

なんというか、読み手側も色々気をつけないといけないってことはわかりました。

パンゴル
パンゴル

そういえば、「クラブは進化したのに、アマチュアのハンディキャップは少なくなっていない」って話、聞いたことあるか?

 

これってその責任の一つに、レッスンプロの存在もあると思うんだよ。

 

みんなも100冊以上読んでみれば何となくわかってくる。クラブは進化しても、レッスンはたいして進化していないから。

後輩A
後輩A

身をもって経験しています。

#21へ、つづく>

#21 おすすめ厳選!スイングはこの本を読んでから考えろ(ブルーバード:その4)
【前回(#20)までのあらすじ】ようするに、本に載っている情報が全て正しいとは限らない、パンゴルはそう言いたいのだろう。ネットには情報が溢れいてる。SNSなどを通じてだれでも気軽に情報を発信できるようになったのはいいが、その分デマ情報も増え...

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