新コーナー「ゴルフメカ談議」オープン!

謎の一般ゴルフ研究家(通称パンゴル)が、ゴルフメカニクス/メカニズムについて会話形式でお送りする、ゴルフエンターテイメントです。

ゴルフメカ談議へGO!

#2 ボルトとスパナで学ぶ、左サイドリードの優位性(馬ウマ天国:中編)

ゴルフメカ談議
前回(#1)までのあらすじ】力学的に左サイドリードのほうが正しいと聞かされた後輩A。右腰前で「バーン」と腕を返すスイングを信条としている彼は、いまだ信じられない様子。スライスしちゃうから右腰前で「バーン」を習得したのに・・・・。場所は、居酒屋「馬ウマ天国」である。
パンゴル
パンゴル

それじゃ、改めてカンパーイ!

後輩A
後輩A

カンパーイ!

パンゴル
パンゴル

やっぱビールはキリンジのラガーだな。この苦みがいい。アサピのドゥライはスッキリし過ぎていて、俺の口には合わん。

後輩A
後輩A

そうですか?俺はずっとアサピのドゥライですよ。「アサピッ・スーパー・ドゥラーイ」(CM風)なんつって。

パンゴル
パンゴル

・・・

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後輩A
後輩A

・・・つうか、左サイドリードのほうが力学的に正しいって話はよっ。

 

俺、自分で納得したことしかできないタイプですから。俺が理解できるようにちゃんと話さんといかんですよ。

パンゴル
パンゴル

わかっとる。

 

実はこの話はものすごく簡単で、ボルトでもナットでも締めたことがある奴なら誰でも理解できる。

 

スパナでボルトを締める時、良い塩梅のところを持って閉めるよな。このボルトから持つ位置までの距離をモーメントアームっていうんだけど、この距離が長いほど力が必要なくなることは経験的に知っているはずだ。

後輩A
後輩A

イエス。でっ?

パンゴル
パンゴル

今度は頭の中で、ゴルフスイングの全体像をイメージしてほしい。

 

スイングの回転半径を大きくするにはどうしたらいいか。これも答えは簡単で左腕を伸ばすことだな。OK?

後輩A
後輩A

オケー

パンゴル
パンゴル

次に、クラブヘッドが加速させるためには、助走距離が長いほうが有利だよな。OK?

後輩A
後輩A

オケー

パンゴル
パンゴル

ということは、右腰前で「バーン」とインパクトの意識を持つよりも、左サイドで引っ張って、左股関節前辺りを基準にインパクトの意識を持ったほうが、助走距離的には有利になるはずだよね。

後輩A
後輩A

そうなりますか、ね。

パンゴル
パンゴル

他にも左サイドリードの方が有利な点はあるんだけど、とりあえず、この事実「左サイドリードにしたほうが、回転半径が大きくなり、助走距離が延びる」を覚えておいて欲しいんだ。

後輩A
後輩A

はいよ。

 

ただここで口を挟ませてもらいますが、俺は右利きだから、右手・右腕の感性の方が勝っているし、力もつよいんです。だから、右腰前で「バーン」としたほうが、なんかしっくりくるんですけど。

パンゴル
パンゴル

さっき話したけど、なにも「バーン」することがダメなんじゃなくて、右腰前で「バーン」とすることがダメだって言ってるわけ。だから、左サイドリードでもインパクトの瞬間であれば右手を使って「バーン」していい。

 

ただ、プロの感覚になると、おそらく「右手で押し込む」という感覚になるはずだよ。

それもそのはず、モーメントアームを上手いこと使っているから、そもそもそんなに力を入れる必要がなくなるからね。

後輩A
後輩A

なるほど

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パンゴル
パンゴル

ここで、さっき言ってたボルトとスパナの原理に戻るけど、スパナで一番大きく動くのはどこ?

後輩A
後輩A

ボルトから一番遠いところだから、スパナの柄の一番端っこですね。最もモーメントアームが長くなる場所です。

 

だから、うまいこと持つことさえできれば、小さな力でボルトを締めることができるようになると思われるのであります。

パンゴル
パンゴル

(言い回しがくどいけど)そのとおり。

 

それじゃあ、次は、ボルトとスパナの関係をヒトの体に当て嵌めてみようか。もちろん、左サイドリードを前提として。

後輩A
後輩A

となると・・・・右足の接地部がボルト、そして左足がスパナの柄の端っこ、になるかな。

パンゴル
パンゴル

うーん、惜しい。足を基準に考えても間違いではないと思うけど、股関節を基準にしたらどうだ。普通の人は足は接地したまんまだから、あんまり動かない。

 

バッバ・ワトソンみたいに、フィニッシュで足が外側に大きく動くような人は別だけど。

後輩A
後輩A

とすれば、右股関節にボルト、左股関節にスパナの柄の端っこ、ということになりますかね?

 

まあ、腰を切れと言われるくらいだから、最初から股関節基準で考えればよかった。単なるケアレスミス!

パンゴル
パンゴル

そうそう。そういうイメージを持ってスイングすれば、クラブは左サイドで引っ張るようなイメージに自然となるはず。

 

そうすることで、さっき言った「大きな回転半径」と「助走距離を長くする」ことができるんだな。

 

しかも、モーメントアームがそれなりに長く使えるわけだから、全体として小さい力でスイングすることができるわけだ。

 

さらに言うと、引っ張ることで、タメも解けにくくなる。

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後輩A
後輩A

おー、なんだか理解できたような気がする。

 

ただちょっと待ってください。モーメントアームがそれなりに長く使えるってどういうことですか?

 

それと、モーメントアームを長くすることだけを目的とするなら、左股関節にボルト、右股関節にスパナの柄の端っこ、っていう関係性でもよくないですか?

 

これができれば、俺は右利きな分、より大きな力を発揮できるようにおもうんですけど。

パンゴル
パンゴル

モーメントアームの長さに関しては、基本的に体の横幅が精いっぱいの長さだからね。だから、股関節間の距離が最大距離。それなりに長く使えると言うのはそういうこと。

 

足のスタンス幅を基準にすると、もっと大きくセットできるかもしれないけど、それは今の俺にはわからない。

 

それはいいとして、一番わかりやすい対比が、スイング全体の回転軸を体の中心付近に置いている人だ。この場合は、どうやっても、股関節間の距離一杯に使ってモーメントアームを設定した人のほうが長くなるから。

 

後輩A
後輩A

ふむ

パンゴル
パンゴル

左股関節にボルトをセットする考え方については、これまでの経験を参考にして考えるべきじゃないかな。

 

それと、もともとは、「スライスとチーピン両方でるんですけど」ってのが論議の対象だったことを思い出して欲しい。

 

ここで、いきなりだけど質問。スライスの出る原因って何だと思う?

後輩A
後輩A

根本はフェースが開いてるからだと思うんですけど、体の特徴的な動きで言えば、「右膝が早く出過ぎる」、「腰が前に出る」、こんな感じでしょうか。

パンゴル
パンゴル

俺もそう思う。

 

左股関節をボルトだと仮定してみ?必然的に、右膝、右腰を前に出すことになるよな。そしたらスライスするに決まってる。

 

だから、俺に言わせれば、ボルトの据え付け位置を直さずに、スライスを無理やり矯正しようとしたから、右腰前で「バーン」なんて方法が出てきたわけさ。

 

うまくいけばスライス直るけど、それは最初だけ。結局のところ、一時的に「直る」けど、恒久的には「治らない」わけだ。

 

さっきも言ったけど、右腰前で「バーン」が上手くなると、本当にそれができるようになる。そしたら、今度はチーピン地獄ってね。

後輩A
後輩A

ぬぐっ・・・な、納得してしまった。

 

でもですよ、俺は野球やってたから、最初はハンドファーストみたいな形でインパクトできてたはずなんすよ。

 

その時は左サイドリードなんて考えてもいなかったけど、ハンドファーストに近い形にはなっていたはず。

 

これって、曲がりなりにも左サイドリードが出来てたってことじゃないんですか?それでダメだったんだから、右腰前で「バーン」にしたっていうのに・・・。

 

 

 

パンゴル
パンゴル

それはな、コツがあるんだ。

 

ダスティン・ジョンソンとマキロイがお手本になる。彼らのスイングを見ると左サイドリードの重要性と、そして野球経験者ならではの悩みも吹っ飛ぶから。

後輩A
後輩A

それ・・・教えてください。はよっ!

パンゴル
パンゴル

まあ、焦るな。その前に、飲み物とつまみを注文しないと。

 

「おやじさん!焼酎ロック2杯とからし蓮根!、いやっ、焼酎はボトルで!」

 

※ ボルトとスパナの例えは、「驚異の反力打法」より発想を得ました。しかしながら、こちらの本ではボルト位置が身体重心に設定されているようで、右股関節にボルト位置を設定するという私の解釈とは少々異なります。やはり、左サイドリードのことを思えば、右股関節にボルト位置を設定するのが適切ではないかと。とはいえ、スイングづくりの参考書としては秀逸、一度読んでおくことをお勧めします。

#3へ、つづく>

#3 左サイドリードには、ダスティン・ジョンソンのフォワードプレスがよく効く(馬ウマ天国:後編)
【前回(#2)までのあらすじ】パンゴルは、左サイドリードがスライスとチーピンを救うと説く。そして、お手本になるのがダスティン・ジョンソンとマキロイだと言うが、現時点ではどこがお手本になるのか見当もつかない。とはいえ、一流プロがお手本ならそうそう変な方向に話は行かないだろうというちょっとした安心感もあり、後輩Aはとりあえずパンゴルの話を聞くことにしたのであった。場所は居酒屋「馬ウマ天国」である。

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