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謎の一般ゴルフ研究家(通称パンゴル)が、ゴルフメカニクス/メカニズムについて会話形式でお送りする、ゴルフエンターテイメントです。

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【GiS的多読】ゴルフデータ革命 SG指標で「一打の重み」を可視化する:マーク・ブローディー

多読!ゴルフ本
世に無数に存在するゴルフ解説本を読み、独自の感想・見解を述べるページ。正直言って、現在出回っているゴルフ本のほとんどが、かねてより言い伝えられてきたことの焼き直しだろう。だが、一行でも、一言でも良いから、役に立つ情報を見つけたい。発見と気付きのための多読である。

本の概要

第一章のタイトルは「パッティングは過大評価されている、Put is Moneyは嘘だった?」、なんとも衝撃的な見出しである。

かつて「タイガー・ウッズの強さの秘密は、パットの上手さにある」と、多くの人が考えていた。しかし、実際には、スコアに対するパッティングの貢献度は意外に少ないことが判明したのだ。

それが分かったのは、本書の著者であるマーク・ブローディー氏考案の”SG指標(Strokes Gained)”のおかげ。

この客観的な分析手法によって、スコアへの貢献度は、パットよりショットの方が大きいと考えれるようになったのである。

SG指標は、日本のツアーでは採用されていないが、米PGA Tourではウェブサイトから誰でも参照できるくらいのメジャーな評価手法。

ゴルフファンなら是非とも知っておきたい、米ツアーをより一層楽しむための指標でもあると言っていい。

読後の所感

最近のデシャンボーのプレースタイルを見る限り、彼はこの本の真の実践者ではないかと想像するのである。

ウェイトを使った肉体改造、それによって得られた圧倒的飛距離は、自身のデータを徹底的に分析して得られた結果ゆえのことであろう。

もちろん、コースによってはデシャンボーのパワーゴルフが通用しない場合も多々あると思われるが、それでも自身のスタイルを貫き通す彼のプレーは、ファンとして見ているだけで清々しい。

パッティングよりドライビングを磨け!~ デシャンボーに見るパワーゴルフ新時代の幕開け ~
デシャンボーがやっちゃったよ。Rocket Mortgage Classic 2020 で優勝しちまいやがった。2週間前くらいに、デシャンボーがいつの間にか飛ばし屋に変貌していることを伝えたばかりの出来事である。これからは、「パッティングよりドライビングを磨け!」となる可能性が十分にある。まさに、パワーゴルフ新時代の幕開けだ!

 

ここで、SG指標について簡単に説明しておくが、SGとはStrokes Gainedの略。SGの後にPuttingだとかApproachなどの言葉を続けて使用する。

例えば、SG Puttingの数値を見れば、その選手がパッティングでどのくらいストロークを稼いだのかを知ることができる。

計算式は単純で、ある一定の期間もしくは対象となる試合を指定し、その条件下における全選手の平均パット数と自身のストローク数との差分をとるのみ。

しかし、SGの面白いところは、ホールまでの残り距離を考慮に入れる点であり、これを忘れてしまっては、ただの平均パット数との差分に終わってしまう。

日本の平均パット数の概念とは異なるので、混同しないように。

 

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時間があれば、PGA Tourのウェブサイトに飛んで、STATSを見てみよう。初めての方は、以下の3点を是非チェックしてもらいたい。

  • SG: PUTTINGの数値の小ささ
  • SG: TEE TO GREENの数値の大きさ
  • SG: PUTTINGの上位にランクされる選手が必ずしも良い成績を残していないという事実

※ 数値が大きいほど、当該カテゴリーのショットで、稼いだ打数が多いことを意味する。

SGとは稼いだ打数のことなので、数値が小さいということは、他のプレーヤーとの差がつきにくいということ。

これを見てもあなたはまだ、パッティング神話を信じますか?

最後に

とはいえ、パワーゴルフに傾倒中の、デシャンボーのプレースタイルは物議を醸しているようです。

ブライソン・デシャンボーの飛距離は今週の全米プロでも有利になるのか? 今季初のメジャー初日のモーニングドライブ 8月6日号

 

それともうひとつ。

これまで述べてきた内容は、世界最高峰のプロレベルでのお話。アマチュアの場合、ショートゲームを磨いたほうが、すぐにスコアに結び付きやすいことは言うまでもありません。

 

★★★ GiS的一度は読んでおきたいゴルフ本認定作品 ★★★

100冊以上読んで見つけた、おすすめのゴルフ本、厳選15冊!
"多読!ゴルフ本" コーナーを開設してからというもの、ゴルフ本を読み漁る日々。そしてついに、100冊読破達成することができました。毎日忙しい日々をお過ごしの皆様におかれましては、時間の無駄となるような読書は極力控えたいとお考えになっているはず。やはり、全ての本が当たりであってほしいと願うのが普通の人間でしょう。ということで今回は、役に立って面白い、100冊以上読んで見つけたおすすめのゴルフ本全15冊をご紹介させていただくことにしました。