新コーナー「ゴルフメカ談議」オープン!

謎の一般ゴルフ研究家(通称パンゴル)が、ゴルフメカニクス/メカニズムについて会話形式でお送りする、ゴルフエンターテイメントです。

ゴルフメカ談議へGO!

【GiS的多読】「9時・4時スイング」でゴルフはすべて上手くいく:阿河 徹

多読!ゴルフ本
世に無数に存在するゴルフ解説本を読み、独自の感想・見解を述べるページ。正直言って、現在出回っているゴルフ本のほとんどが、かねてより言い伝えられてきたことの焼き直しだろう。だが、一行でも、一言でも良いから、役に立つ情報を見つけたい。発見と気付きのための多読である。

本の概要

ゴルフでは、インパクト近辺の領域をビジネスゾーンと呼ぶことが多いが、それがこの本では9時から4時と定義されている。

あなたの周りに「スイングは変則でも上手なゴルファー」はいないだろうか。そういう人は、9時から4時の領域におけるクラブの動きが上手いのである。

・・・こう書くと、9時から4時の領域だけに特化したスイングレッスン書のように感じるが、実態はそうではない。

スイング全体にわたる解説が成された、標準的構成のレッスン書である。

9時・4時スイングが上手くいくのも、それ以前の動きが正しくできていればこそ、という考えがあるのだと推測された。

読後の所感

本書では頻繁に「ヘッドの動きは上から下、グリップエンドは下から上」という表現が出てくるが、これは、スイングを正面から見た時のインパクト近辺におけるヘッドとグリップの動きである。

インパクトで左肩と左肩甲骨が上昇することで、「ヘッドの動きは上から下、グリップエンドは下から上」というクラブの動きが実現されるらしいが、これを能動的にやってしまったら、低く長いフォローが難しくなってしまうだろう。

あくまでも自然発生的に起こるのがベストだろうと個人的には考えている。

そのためか、この本では、9時4時間の体の動かし方自体には、それほど詳しく言及されていない。

あくまでも、全体のスイングづくりのための本であるとの印象を受けた。

 

スポンサーリンク

 

とはいえ、正直言ってこの本、よく書けていると思う。

説得力があるというかなんというか、全体的にうまくまとまっているのは間違いない。

ただ、著者が理想とする全体的なスイング像がいまいち見えてこないので、何となく消化不良を起こしてしまうわけだ。

 

前述の「ヘッドの動きは上から下、グリップエンドは下から上」も、言ってしまえば、プロのスイングを観察すればそうなっているという、ただの事実に基づいた現象の類だろう。

だから、この動きを殊更に強調したり、能動的にやってしまえば、害となってしまう可能性が高くなる。

例えば、本書の最後の方で、トップからクラブを寝かせる動きが紹介されているが、この「寝かせる動き」と「ヘッドの動きは上から下、グリップエンドは下から上」は、両立が難しいと思われた。。

グリップエンドを上下ではなく、体側に引き付けるような動きにしないと、せっかくの寝かせる動きが台無しになるよう気がしてならない。

最後に

全体的に、平易な文章で書かれおり、ストレスなく読むことができる。

そして、上記のことに気を付けて読めば、とても参考になるのではないだろうか。

ただ、冒頭の ”はじめに” にて 「てこの原理」を取り上げておきながら、本文中でそれに全く触れないのはどうしたことか。

こっちは、てこの原理に敏感なんです。【スイング探究】間違いだらけのテコの原理、なんて記事を書いているくらいですから。