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謎の一般ゴルフ研究家(通称パンゴル)が、ゴルフメカニクス/メカニズムについて会話形式でお送りする、ゴルフエンターテイメントです。

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【GiS的多読】ゴルフレッスンの神様 ハーヴィー・ペニックのレッド・ブック:ハーヴィー・ペニック / バド・シュレイク

多読!ゴルフ本
世に無数に存在するゴルフ解説本を読み、独自の感想・見解を述べるページ。正直言って、現在出回っているゴルフ本のほとんどが、かねてより言い伝えられてきたことの焼き直しだろう。だが、一行でも、一言でも良いから、役に立つ情報を見つけたい。発見と気付きのための多読である。

本の概要

ハーヴィー・ペニック氏は、全米初のティーチングプロだ。

スイングは人それぞれ。だから、グループレッスンなどもってのほか、個別レッスンしか受け付けないというポリシーを持つ。

 

そんなペニック氏、レッスンで培ったゴルフにおける不変の極意を、小さな赤いノートにしたためていたらしい。

それが、リトル・レッド・ブック。周りの者から頼まれても絶対に見せなかった秘密のノートだ。

 

ペニック氏は、”このノートはずっと秘密のまま、自身の子供に受け継いでもらうのみよ” と考えていたらしいが、あるとき心変わりしたという。

ならば堂々と、中身を拝見させていただくことにしましょう。

 

発売から1年足らずで全米60万部のベストセラーとなったこの本。ゴルフ古典書の一角をなす名著として数えられている。

読後の所感

読みだしてほどなく脳裏に浮かんだのが、以前読んだ「クォンタム・ゴルフ」という本だ。

【GiS的多読】クォンタム・ゴルフ 究極のゴルフ上達術:シェール・イエンハーゲル
クォンタムの日本語は量子であるからして、クォンタム・ゴルフを直訳すれば、量子ゴルフとなる。タイトルからしてハウツー本のように感じるが、実のところは、ストーリー仕立ての小説のような本。「もうゴルフなんてやめてやる!」と、癇癪を起した下手くそゴルファーのジョン・スミスが、凄腕インストラクターであるリンク・セント・クレアと出会い、クォンタム・ゴルフを通じて、めきめき上達していく物語。

おそらく、クォンタム・ゴルフの著者は、このレッド・ブックを大いに参考としたのであろう。

登場人物(クォンタムに出て来るティーチングプロ)の人物像が、ペニック氏の人物像と全くもって重なってしまった。

 

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とまあ、そんな話は置いといて、ざっくりとこの本についての感想を述べてみる。

 

まず一番に言えるのが、現代のレッスン書に慣れ親しんだ方、特にスイングメカニズムの解明に興味をお持ちの方は読まなくても大丈夫。

本書は、ゴルフ上達のための心構えや秘訣が述べられた本だ。スイングの図解説明など一切載っていない。

 

二番目は、経験重視、感覚重視の方にとっては、普通にプラスになると思われること。

科学的だとか物理的だとか面倒くさいだけで、ゴルフの上達にはそれほど貢献しないよね、と考える方にとってはマッチすること間違いない。

 

最後は、現代の科学的レッスンに傾倒している人にとっては、本書が中和剤として働いてくれる可能性が大いにあると思われること。

最先端の計測機器等を用いて客観的にスイングを分析することは非常に大切な要素だが、実際には主観でなければ説明できないようなことが多くあるのも事実。

スイング中の足の裏に感じる荷重やタイミングなど数値で表されてもいまいちピンとこないし、ましてや軸の感覚なんてものは、軸自体あるのかないのかそれすら微妙である。

仮に、あなたのスイングはZ軸成分の回転力が不足しているから、ここでこうして云々かんぬん、と言われても、おそらくスイングを壊すのが関の山だろう。

こういう場合は、自分の感覚に素直になったほうがいい。

 

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本書は、レッスン書のカテゴリーに分類されているようだが、その本質はハーヴィー・ペニック氏の自伝である。

ボビー・ジョーンズやベン・ホーガン、サム・スニードなど、往年のスタープレーヤーと同じ時代を生き抜いた男の生き様が描かれている。

最後に

本書のような心構えや秘訣が述べられた本は、自分にとっては中和剤として働いてくれていると思う。

スイングは、科学的根拠をもとに語られるべきだと考えているが、ときにはこの本で述べられているような、経験と感覚をベースにした教えや秘訣を吸収しておかないと、結果的にバランスが悪くなってしまうこと必至であると考える。

肉を食うなら野菜も食え、プロテイン飲むならビタミン・ミネラルも忘れるな。

例えは悪いが、そんな感じ。