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【GiS的多読】大学教授が考えた1年で90を切れるゴルフ上達法:城戸 淳二

多読!ゴルフ本
世に無数に存在するゴルフ解説本を読み、独自の感想・見解を述べるページ。正直言って、現在出回っているゴルフ本のほとんどが、かねてより言い伝えられてきたことの焼き直しだろう。だが、一行でも、一言でも良いから、役に立つ情報を見つけたい。発見と気付きのための多読である。

本の概要

著者の山形大学城戸教授は、世界で初めて白色有機EL素子を開発した方らしい。

その城戸氏、51歳からゴルフを始め、たったの1年で90を切ったというから驚きだ。

本書の主眼は、あくまでも90を切るための上達法であり、スイングメカニズムの解明ではない。

なので、大学教授が書いたからと言って、「科学的にこれこれが正しいからこうするべき」といった堅苦しいものではなく、「参考にしたプロは誰々で、こういうことに気をつけて練習に励んだ」といった感じ。

気軽に読める本となっている。

読後の感想

この本のメインは、第3章の “「4つの開眼」と「5つの気づき」” にあるように思えた。

 

<4つの開眼>

  1. ゆるゆるグリップ
  2. フィニッシュをきっちりとること
  3. 左腕が伸びていること
  4. ハンマー投げのイメージでヘッドを感じること

<5つの気づき>

  1. アドレスは「母指球加重」
  2. テークバックは「お腹から背中」
  3. トップは「顎の下に肩が入ったところ」
  4. グリーン周りの寄せは「振り幅固定の転がし」
  5. 素振りは「弾道をイメージして振る」

 

うーん、正直言って参考になるかどうか、微妙なところだ。

どれも、そこまで目新しいものではないから、ゴルフ初心者には良いかもしれないが、中・上級者には物足りないだろう。

 

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ただ、<4つの開眼>の「左腕が伸びていること」については、非常に共感できた。

ジョーダン・スピースが登場してからだろうか。

このころから、「肘は伸ばしておく必要はない」という主張が出てきたように思う。

しかしながら、私は城戸教授と同じく、左腕は伸ばすべきだと考える派だ。

その理由については、本書から引用させてもらうことにしよう。

これを(注:肘が曲がった状態のこと)振り子で考えると、左肘を曲げた状態は、振り子のシャフト部分にひとつ支点が増えた状態です。本来は肩と手首という2つの支点だけなのに、肘の部分も支点となったためにボディーターンで体を先行させてスウィングすると、ヘッドはどんどん遅れて動くことになります。

中略

一方、左腕が伸びた状態でボディーターンで打てば、振り子の支点となるのは肩と手首の部分だけなので、インパクトの直前で手首のコックが解けることなく、グリップを追い越してヘッドが走ります。

 

単純に考えて、左肘が曲がることで支点が一つ増えれば、それは二重振り子ならぬ三重振り子。

タイミングが取りづらくなることは、お分かりいただけると思う。

また、腕と体の同調を考えても、支点が少ないほうが有利なはずだし、スイングアークが大きくなるというメリットも考えられる。

 

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しかし、頭ではわかっていても、どうしても肘が曲がっちゃう人もいるはずで、そのような人はどうしたらいいのだろう。

本書では述べられていなかったが、私は左肩甲骨を伸ばすように使ってみると良いと思う。

左腕を左肩甲骨から長くするような感じで使えば、左腕は伸びた状態が維持されやすい。

さらに、背中の左側の筋肉も伸ばされるから、スイングも緩みにくくなる。

一石二鳥だと思うんだけど、どうだろうか。

最後に

本書はレッスン書ではないので、気軽に読めるところがいいところ。

これを読んだら1年で90が切れるかは正直ちょっと微妙だけど、興味が湧いた方はどうぞ。