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謎の一般ゴルフ研究家(通称パンゴル)が、ゴルフメカニクス/メカニズムについて会話形式でお送りする、ゴルフエンターテイメントです。

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【GiS的多読】ゴルフは寄せとパットから考える:今田 竜二

多読!ゴルフ本
世に無数に存在するゴルフ解説本を読み、独自の感想・見解を述べるページ。正直言って、現在出回っているゴルフ本のほとんどが、かねてより言い伝えられてきたことの焼き直しだろう。だが、一行でも、一言でも良いから、役に立つ情報を見つけたい。発見と気付きのための多読である。

本の概要

PGAツアーで1勝をあげた今田竜二プロが、自身のゴルフについて語っている。

なんでも、2009年から2011年にわたって「書斎のゴルフ」に連載された内容をまとめた本らしい。

本の構成は、書斎のゴルフ編集部の方と今田プロの対談・インタビュー形式。

図解説明など一切ないため、読み物として楽しむ本と言えるだろう。

読後の感想

本のタイトルからしてショートゲームがメインかと思いきや、そうではない。

ドライバーからアイアンショット、そしてツアーで実際にプレーしていたときの心境までが語られている。

 

技術的な部分にも触れられてはいるが、図解説明など細かい描写は一切なし。

そのため、スキルアップを図るために読むものではなく、ゴルフに対する心構えを少しばかり聞かせてもらうというスタンスのほうが望ましい。

 

印象に残ったのは、やはり飛距離の面で苦労されていたという点であろうか。

今田プロは、身長170cmで体重も60㎏台。

米PGAツアーでは下から5番目くらいの身長だったらしく、特に筋力的な部分での基礎体力はどうしても見劣りしてしまう。

さらに、腰を痛めて飛距離が落ちてしまったそうであるから、最終的にショートゲームを磨くことにしたたそうだ。

 

今から10年くらい前、今田プロが活躍していたころは、余計な筋肉をつけると逆にパフォーマンスが落ちるという考え方が蔓延していたことだろう。

コアトレーニングには励まれていたそうだが、もしウェイトを使った筋力アップに励まれていたとしたら、また違った結果を残していたのかもしれない。

 

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飛距離のアドバンテージについては、誰しもが納得するところだと思うが、日本ではどうしても「技」に執着する傾向があるため、その本質がなかなか見えてこなかったというのが正直なところではないだろうか。

しかし、最近(2020シーズン)のデシャンボーの成績を見れば一目瞭然、飛距離のアドバンテージを重視する大きなうねりが日本にも押し寄せて来ているように見える。

パッティングよりドライビングを磨け!~ デシャンボーに見るパワーゴルフ新時代の幕開け ~
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ショートゲームをないがしろにしてよいと言ってるわけではない。

ただ単に、ゴルフに強い人間は、体も強いという事実を述べているだけだ。

筋力も含めた身体能力は、トレーニングによって向上させることができるのであるから、それをやらない手はないのであって、筋肉によってスイングバランスを崩してしまうという半ば言い訳のようなセリフは、日本のゴルフ界をガラパゴス化してしまうようにしか思えないのである。

 

ゴルフデータ革命という本を読んでみよう。

米ツアーで採用されている、Shot Linkを用いた集計データによれば、ショートゲームよりもショットの方がスコアに貢献するという事実を知ることができる。

ロリー・マキロイの言葉:

「よくショートゲームが得意じゃないと試合に優勝できないと言われるけど、全然違う」

これは、マキロイがショートではなく、ロングゲームを重んじていることから発せられた言葉である。

とはいえ、4パットには十分気を付けるように!

Rory McIlroy four-putts… again at BMW Championship

 

最後に

最近は、今田竜二プロの活躍を見ることがなくなってしまった。

同世代としては寂しい限りだが、タイガーがまだまだ頑張っているので、今田プロも是非ツアーに復帰して頑張ってほしいと願っている。

腰の状態が相当に悪いのだろうか。心配だ。