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【GiS的多読】ゴルフは想像力でうまくなる!ナイスショットの新常識36:増田 哲仁

多読!ゴルフ本
世に無数に存在するゴルフ解説本を読み、独自の感想・見解を述べるページ。正直言って、現在出回っているゴルフ本のほとんどが、かねてより言い伝えられてきたことの焼き直しだろう。だが、一行でも、一言でも良いから、役に立つ情報を見つけたい。発見と気付きのための多読である。

本の概要

想像力でうまくなる!が本のタイトルだが、どちらかと言えば「歩くようにスイングする」が本書のコンセプトであると言って良いだろう。

人間の歩く動作(歩行)がゴルフスイングに最も近い動作であると著者は主張する。

従来の「ボールから目を離すな」などの教えは自然な動きを妨げるものであり、アマチュアにとっては苦痛でしかない。

ゴルフの常識を疑い、歩くようにナチュラルな体の動きで「楽」にゴルフを「楽しもう」!って感じの本だ。

読後の感想

もう10年か15年くらい前になるだろうか。

増田哲仁氏のこの理論を漫画化した本を読んだ記憶がある。

 

昔を思い出しながら、そして、最近の知見と照らし合わせながら読んだのだが、やっぱりうまく行く気がしない。

実際に、10年以上前「歩くように打つ」打法を試みた身として言うが、「歩くようには打てない」のが自分の結論だ。

 

手打ちではなく、身体の回転力を使って打つことには賛同できる。

しかし、ドアターンも良しとしてしまえば、結局は初心者のスイングでも良しってことになると思うのだけど。

さらに、アニカ・ソレンスタムのようなヘッドアップも良しとしているから、いつまで経っても答えが見つからないことになると思う。

なぜなら、これらのことは、初心者に見られる症状そのまんまだから。

さらにさらに、背面打ちが推奨ドリルとして紹介されているが、背面打ちってどっちかと言えば窮屈なドリルだから、そもそもの歩くように打つコンセプトと真逆の代物のように感じてしまうのだ。

うーん、これが「歩くようには打てない」という理由かな。

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おそらく、増田氏は、初心者は皆「手打ち」するものと捉えている。

それならば、スライスに悩むアマチュアゴルファーが多く存在するのはなぜだろうか?

手打ちはフェースが返る、もしくは能動的に返してしまうのが原因だから、増田氏の言によれば、フックで悩むアマチュアのほうが多く存在しなければならない。

 

身体全体を動力とした、いわゆるボディーターンスイングを推奨するレッスンプロは、アマチュアは皆手打ちだと言い、手打ちを推奨するレッスンプロは、みんなボディーターンするからスライスになると言う。

もういいだろう。二元論で考えるのはやめにしよう。

ただし、はっきりしておきたいのは、腕の筋肉よりも明らかに下半身や体幹の筋肉のほうが大きく、そして多いということ。

だから、ゴルフボールを遠くに効率よく飛ばしたいのであれば、腕の筋肉を使った手打ちではなく、体全体を使ったボディーターンやヒップターンのほうが有利であることは間違いない。

最後に

この本には、良いこともいっぱい書いてあるんだよ。

でもね、整合性が取れていないように見えてしまうから、それらが台無しになってしまっている。

 

詳細は省くけど、本書の前半で「左右の動きより前後を意識」とあるのに、後半になると「左右の動きより上下が大切」となる。

いったいどっちが正解なんだろう。

いっそのこと、「左右の動きを極力抑える」と書けば良いと思うだけど、それはできない。

なぜなら「歩くように打つ」がコンセプトだし、「右へのスウェーを恐れずに頭と足を使って体全体で振る」とも謳っているわけだから。

ここまできたら、直接習いに行くしかないね。この理論を本で理解しようとするには限界がある。