新コーナー「ゴルフメカ談議」オープン!

謎の一般ゴルフ研究家(通称パンゴル)が、ゴルフメカニクス/メカニズムについて会話形式でお送りする、ゴルフエンターテイメントです。

ゴルフメカ談議へGO!

【GiS的多読】東大ゴルフ部が実践! ゴルフを科学する:井上 透

多読!ゴルフ本
世に無数に存在するゴルフ解説本を読み、独自の感想・見解を述べるページ。正直言って、現在出回っているゴルフ本のほとんどが、かねてより言い伝えられてきたことの焼き直しだろう。だが、一行でも、一言でも良いから、役に立つ情報を見つけたい。発見と気付きのための多読である。

本の概要

主に、クラブとボールの衝突に関する物理にフォーカスした科学本である。

バイオメカニクス(生体力学)的な科学には言及されていない。

 

新飛球法則やDプレーン理論という言葉を聞いたことがあるだろか。

この本は、まさにそのDプレーン理論に沿った内容である。

(※Dプレーン理論については、以前記事にしていますので、ご興味ある方はどうぞ)

【スイング探究】「新飛球法則・Dプレーン理論」を理解するのが上達への近道!
新飛球法則という名前がついていますので、最近のものと感じるかもしれませんが、Dプレーン理論は、今から20年ほど前の1999年には提唱されていたものです。Wikipediaによると、Dプレーンの"D"は"Describe(描写する、説明する)"を意味するとのこと。これは、Dプレーンを用いることで、どのような球筋となるかをうまく説明できることから名付けられたのでしょう。

 

ショットしたボールの球筋は、インパクトによって決まる。これは誰しもが知る当たり前のことだ。

だったら、そのインパクトを分析してゴルフ力向上に繋げよう。

インパクトを科学的に分析すれば、これまであなたが漠然と思い描いていた常識が覆るかもしれない。

読後の感想

インパクトからスイングを考察するのだから、どちらかといえば逆解析的な考え方となる。

つまり、「ボールの球筋という結果から、その原因を探っていく」ことになるわけだから、ある程度ゴルフ経験のある人向けだと考えたほうが良いかもしれない。

しかしながら、知識の習得は早いほうが上達も早いだろうから、ゴルフを始めた早い段階で読んでおきたい本ではある。

 

ただね、自分は、人体の骨格、関節の可動範囲、地面反力や筋力による力の発生とその伝達効率など、バイオメカニクス的な科学の知識のほうが重要ではないかと考えているのよ。

今のところ、ゴルフスイングをバイオメカニクス的に扱った本は、数えるほどしか出ていないんじゃないかな。

 

「ゴルフは物理です」と謳っている場合のほとんどが、クラブとボールの衝突現象のことを指しているのが現状で、つまりは、衝突現象の結果からどうすればいいかを推察しているに過ぎないんだよね。

こんなんだから、アウトサイドインに悩むアマチュアへのレッスンが、全部一括りで「インサイドアウトに振りなさい」になっちゃうわけだ。

レッスンを受けている人は、アウトサイドインの治し方(体の使い方)を理屈で知りたいんだよ

「言うは易し、行うは難し」ってのは、こういうことも含めて言うのではないだろうか。

 

ちなみに自分はゴルフのプロに頼んでもないのにレッスンされ、理屈を聞いたらそれには答えず、終いには「ゴルフは忍耐だ」って返されたことあるからね。

あのヤロー!(怒)

スポンサーリンク

発見!役立ちポイント

下図は、傾斜地から打った時の飛距離の傾向をまとめた表(P73)である。

トラックマンで弾道測定することで、わかったことらしいんだけど、今までご自身が描いていた傾斜地からのショットのイメージと比較して欲しい。

 

長い番手の場合、左足上がり以外総じて飛ばなくなる。

対して、短い番手の場合は5分5分。

ツマ先下がりに注目すれば、短い番手だとロフトが立つから飛ぶのはわかる。

しかし、長い番手になるとロフトが立ちすぎてボールが上がらなくなるためか、飛ばなくなってしまうことが判明したそうだ。

これを概念として頭に叩き込んでおいて損はないね。

最後に

読後の感想が愚痴っぽくなってるけど、衝突の科学としては、今のところ最もデキが良い本だと思ってるから勘違いしないようお願いしたい。

読んでおいてプラスにはなるけど、マイナスには絶対にならない本だから。