新コーナー「ゴルフメカ談議」オープン!

謎の一般ゴルフ研究家(通称パンゴル)が、ゴルフメカニクス/メカニズムについて会話形式でお送りする、ゴルフエンターテイメントです。

ゴルフメカ談議へGO!

【GiS的多読】ゴルフカラダをつくる:白木 仁

多読!ゴルフ本
世に無数に存在するゴルフ解説本を読み、独自の感想・見解を述べるページ。正直言って、現在出回っているゴルフ本のほとんどが、かねてより言い伝えられてきたことの焼き直しだろう。だが、一行でも、一言でも良いから、役に立つ情報を見つけたい。発見と気付きのための多読である。

本の概要

ゴルフ用の体のコンディショニングを目的とした本。

3パートにわけて、からだづくりの基本が紹介されている。

  1. ストレッチング:筋肉の柔軟性アップ
  2. ストレングス:筋肉の強化&機能アップ
  3. コンディショニング:合理的な動きづくり

全ページカラー。ストレッチの方法など、種目別に写真付きで紹介されている。

アスリートではなく、アマチュア・エンジョイ勢に向けての内容だ。

読後の感想

基本的には、ストレッチと筋力トレーニング(ウェイトではない)の参考書として見たほうが良い。

パワーアップのための本ではなく、動けるからだづくりを目的としているように思われた。

いきなりウェイトトレーニングを始めることに不安を感じる方は、この本をみて徐々に体を慣らしていくと良いかもしれない。

 

ただし、大いに気になるのが、Part3の目的別プログラムだ。

  • 飛距離アップのためのプログラム
  • スライスやフックせずにまっすぐ飛ばすプログラム
  • ”アベレージ”から”シングル”を狙うプログラム
  • パッティングの精度を高めるプログラム
  • 痛み対策のプログラム

上記のように、5つのプログラムが紹介されているが、各プログラム内容の根拠が非常に不十分であるように思われた。

例えば、①飛距離アッププログラムはウェイトを使っていないから、そもそも負荷が足りないように思われるし、②スライスやフックせずにまっすぐ飛ばすには、カラダづくりよりスイング技術向上のほうが効果的であることは明確で、③アベレージからシングルを狙うプログラムなんて、そもそも目的として設定できるものではないとおもうのだけどどうだろうか。

 

また、基本的にゴルフスイングに用いられない動作をコンディショニングトレーニングに取り入れるのは合理的ではないとしているが、これはちょっと言い過ぎではないか。

さらに、クラブをブンブン振り回す必要がないから、ウェイトトレーニングで体をまんべんなく鍛える必要はないとしているが、いやいや、競技特異的な種目に特化してしまうのも危険ですよ。

気になる方はこちらの記事を参考にしてください。

筋トレでつけた筋肉は「使えない」ではなく「使えていない」だけ
「使える筋肉・使えない筋肉」このフレーズと一緒によく引き合いに出されるのが、ボディービルダーの筋肉とアスリートの筋肉でしょう。前者の筋肉は見せかけで、後者の筋肉が本物であるという認識は、解剖学的・組織学的にみて全く根拠のない迷信です。
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発見!役立ちポイント

あまりないんだけど、本の中の写真を見ていたら、バランスボールがほしくなった。

以上。

最後に

この本が出版されたのは2009年。(古い本とりあげてごめんね)

片山晋呉プロのトレーニングの様子が巻頭で紹介されているが、その片山プロも令和の時代になってウェイトトレーニングを始めたと、横田真一プロのYoutube動画で発言していたのを記憶している。

いまだに、ゴルフ界には「ウェイトトレーニングは不要」と主張する人物がそこそこいるもんだから困りもの。

そんなこと信じていたら、置いて行かれるだけだよ。