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謎の一般ゴルフ研究家(通称パンゴル)が、ゴルフメカニクス/メカニズムについて会話形式でお送りする、ゴルフエンターテイメントです。

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【GiS的多読】最大効率「インパクト」で飛ばす!:菅原 大地

多読!ゴルフ本
世に無数に存在するゴルフ解説本を読み、独自の感想・見解を述べるページ。正直言って、現在出回っているゴルフ本のほとんどが、かねてより言い伝えられてきたことの焼き直しだろう。だが、一行でも、一言でも良いから、役に立つ情報を見つけたい。発見と気付きのための多読である。

本の概要

最大効率「インパクト」とは、文字どおり、最も効率のよい形でボールをとらえ、最大飛距離を生み出すインパクトのこと、とある。

著者の菅原大地氏は、169㎝、62㎏。決して恵まれた体格とは言えないが、ドライバーの飛距離は300ヤードを超えるという。

筋力ではなく、スイング技術で飛ばすことを目的とした、スイングレッスン書だ。

読後の所感

非常に細かく丁寧な説明がなされているという印象。写真を見て直感的に理解するタイプの本ではなく、しっかり読み込むタイプの本だと感じられた。

ただ、いくつか気を付けて読まないと、勘違いしてしまう表現もあるので注意が必要だ。

 

<クラブが立つ>

本書では、「クラブが立つ」という表現がよく使われている。

昔ながらの表現のように思えるが、これを能動的に「クラブを立てる」と理解すると、クラブを振ること自体が難しくなるので注意したい。

著者はあくまでも「よいスイングは、右肩が下がらず、体の後ろにあるクラブ(シャフト)が立ってきます」という表現にあるよう、自然とクラブ立つことを言っているのであって、自分で立てろとは言っていない。

昔ながらの「クラブを立てる」という表現そのままに解釈すると勘違いが起こる。事実、クラブを立てるようなスイングは振り難くてしょうがないことに、皆さん既に気付いているはずだ。

 

<バックスイングの感覚>

著者は、バックスイングは「逆方向へのスイング」と説く。しかし、この感覚だけは、最後までわからなかった。

というのも、

「バックスイングの目的は、インパクトにつながる捻転差をつくりだすこと。そのためには、上半身と下半身で逆方向へのひねりをおこなう必要があります」

とあり、おそらくマキロイのような切り返しでもう一段捻転が深くなることを言っているのだなあと推測できるが、そのあとの、

「下半身に関しては、右脚のハムストリングからおしりにかけて負荷がかかりますが、上半身のねじれとは逆、つまり左側にねじられています」

というのが、わからない。

右脚のハムストリングからおしりにかけて負荷がかかった状態で、下半身を左側にねじることなんてできるのかなあと。どうやっても自分は体感できなかった。

 

なので、数ページ戻り「切り返し」の項を見直することに。すると、こんな表現を見つけた。

[切り返しのタイミングの説明にて(写真の注釈から)]

”右足の外側にエッジがきいて、下半身と上半身の捻転(ねじれ)が限界を迎えたとき、切り返す動きが発生。自ら切り返さずとも、右脇、右胸の張りの限界がスイッチとなり自然と切り返しが起こる。下半身と上半身のねじれが「溜め」となる”

右脇、右胸に張りですか。左広背筋辺りにではなくて・・・

うーん、冒頭でクラブは「引く」と言っているのだから、体の左サイドにテンションを感じるようなスイングでないと、「引く」ことは難しいと思うのだけど。

もっと言えば、切り返しで右胸に張りを感じることなどできるのだろうか。

胸筋は上腕と繋がっているので、トップで右腕がたたまれることを考えれば、張りを感じるのは至難の業。相当なフライングエルボーにしても難しいと思うんだけど。

 

ということで、結構著者の主観が入っていると思われる。言っていることは間違ってはいないと思うけど、読むにあたっては、自分の感覚とのズレを補正する想像力も必要だ。

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最後に

菅原大地氏はYoutuber。「DaichiゴルフTV」というチャンネルを運営されている。そして今、久しぶりにDaichiゴルフTVを覗いてみた。

あっ、「クラブが立つ」について解説されていますね。(チャンネルトップの自動再生される動画、今初めて見ています)

右手が支点で、左手が力点のテコの原理でクラブが立つんだと・・・・・違うとおもうけどなあ。

左手を支点にしないと、クラブが短くなっちゃうよ。

しかもこのクラブの動きはいわゆる「前倒し」的なもの。それやっちゃうと、慣性モーメントが大きくなって、結局速く振れなくなると思われる。

うーん、なんだか後味が悪くなってしまった。

とはいえ、テイクバックは8時までの動画は良い。当サイトでもリンクを張らせていただいております。