本の概要
「筋力ではなく骨格を使ってスイングしよう」、これがこの本のコンセプト。
以下、著者の福田氏の言葉です。
力みはミスを生む!
スイング中の意図的な筋肉の動きはときとして力みを生みます。
力みをとるには「脱力」が必要で、そのためにはスイングを「骨格」で考えることです。
正しい脱力が身につけば、「すごい飛び」と「安定性」が生まれます!
クラブを力まずに振るためのヒントがここにあります。
読後の所感
スイングを劇的に変化させる決定的な何かが書いてあるわけではない。当たり前のことが当たり前に書いてある。
要は、空気椅子の姿勢よりも直立姿勢。後者の方が楽な姿勢であることは当たり前で、筋力を使わず骨格を使ったほうが疲れもなく力みも生じない、そんな感じのことが書いてあるわけだ。
私はここ半年ほどずっと、切り返しのタイミングが一定にならないことに悩んでいた。日替わりで気持ちよく振りきれる日と振れない日がやってくる。
単に練習不足と言ってしまえばその通りなのだろうけど、根本的に何かが間違っている可能性のほうが高い。
そこで、アドレスを見直し、クラブをハンドファースト気味に構えることにしたら、まあまあ納得できるくらいにタイミングが取れるようになったのだけど、その原因は骨格の使い方に問題があったのだろうと、この本を読んだ後なら言うことができる。
アドレスで上腕を胸の上にセットし、体幹(肩)の回転でヘッドが押されるようにテイクバックする。すると驚くほど簡単にトップまでクラブを挙上できることに気づいたわけだ。
この感覚が骨格を使うとということだと思うのだけど、どうだろうか。
先述したように、一瞬でスイングを変化させる特効薬的な本ではない。
しかし、自分のスイングを効率化するためのヒントにはなる本だと思えた。
最後に
「あーせい」「こーせい」と細かいことは書いていない。しかしそれが逆に良い。
筋肉量には自身あるけど飛ばない人などは、一度この本を読んで考えてみるといいかもしれない。