新コーナー「ゴルフメカ談議」オープン!

謎の一般ゴルフ研究家(通称パンゴル)が、ゴルフメカニクス/メカニズムについて会話形式でお送りする、ゴルフエンターテイメントです。

ゴルフメカ談議へGO!

正しい理屈であるはずなのに、それが間違いとされる理由を考えてみた

ゴルフなんでも

ここ一週間くらい、肩が痛くてクラブを振ることができていません。

サイドレイズをやっていた時のこと。左肩に若干の違和感を感じました。

「これくらいなら大丈夫」と思って最後までやり続けた結果、終了直後は大した痛みではなかったものの、3日後くらいに大きな痛みとなってやってきたのです。

ということで、フルスイングはおあずけ状態。

その代わり最近は、あーでもない、こーでもないと、頭の中で理屈ばかりこねています。

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常識を疑うのは悪くないことだけど・・・

最近ゴルフ本ばかり読んでいるのですが、よくあるフレーズに「常識を疑え」というものがあります。

確かに「常識を疑う」ことは大事なことだと思いますが、常識を疑って導き出された理屈や理論が、これまたおかしなことになっていることが結構ありますから、読者としてはたまったもんじゃありません。

 

例えば、手打ちとボディーターンどっちが正しいのか論争。

何十冊もゴルフ本を読んだ経験のある方ならお分かりいただけると思いますが、手打ち派は「従来のゴルフの基本はボディーターンと言われているが・・・」と言い、ボディーターン派は「日本で従来教えられてきたスイングはいわゆる手打ちであり・・・・」と言います。

一体全体どっちが従来の教えであり、常識なのでしょうか。

まあ、読者の興味を引き付けるために、「常識を疑え」というフレーズを使っているだけだと思いますが、いずれにせよ大切なのは、真に正しい情報が発信されることです。

人は誰しも目からウロコのセンセーショナルな情報に飛びつきがちです。

現代貨幣理論(MMT)など、これまでの常識を覆すような正しい理論もたまには出てきますが、常識を疑って出てきた理論のうち何%が真に正しい理論なのか、そのほとんどが眉唾物であると考えたほうが無難でしょう。

 

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ちなみに私は、ボディーターン(脚や体幹の筋肉を使うスイング)が結局は正であると考えています。

手打ちも悪くはありませんが(スライス矯正術として用いるなど)、突き詰めるとどうしても限界が見えてしまうのです。

この辺の私の考えは、以下のリンク記事内「全体のスイングイメージは、脚と体幹によるボディーターン」の項を参照ください。

悪い症状を緩和するため、ことあるごとに、目の前のにんじんに飛びついていたんじゃ、いくら時間があっても足りませんのでご注意を。

【スイング探究】第一回:プロの教えをいいとこ取りして、スイングを構築してみた
誰もが一度は、この記事のタイトルにあるようプロの教えのいいとこ取りで、スイングを作り上げようと考えたことがあると思います。しかし、残念ながらほとんどの人が途中で挫折してしまったのではないでしょうか。それもそのはず、私は今、ゴルフのレッスン本を中心に多読企画を実施中なのですが、多くのプロが基本的には自分の経験とコツのみを拠り所として、半ば思い付きのような理論を好き放題書いていることに気づいてしまったのです。

今ある常識を根源的な理屈で考えたほうが間違いは少ない

ゴルフクラブが今のような「L字型」になってどれくらい経つのか、私にはわかりませんが、ネットで調べる限り、少なくとも200年以上は経っているはずです。

その間、先人たちはできるだけ正確に、できるだけ遠くへボールを飛ばそうと工夫を凝らしたしたことでしょう。

そして、1950年代後半、ベン・ホーガンが「モダン・ゴルフ」を著したことで、現代スイングの礎が築き上げられたと考えられます。

もし、クラブの形状がバットのようなものにとって代わられるような事があれば話は別ですが、これだけの歴史があるわけですから、理論としてあまりにも常識とかけ離れた全く新しいものは疑ってかかるべきです。

 

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では、どのようなことを心掛ければ騙されないのでしょうか。

結局のところ、今ある常識的な理論を根源的な理屈で考えてみるのがいいかもしれません。

 

ボールは誰でも遠くに飛ばしたいものですが、遠くに飛ばすためにはより多くの筋量を持った人のほうが有利です。

そして、飛ばすために使う筋肉も、大きな力を発揮できる大きな筋肉をたくさん使ったほうが有利となります。

この辺りは、すんなりとご納得いただけることでしょう。

であれば、話は簡単。

腕の筋肉がメインとなる手打ちよりも、体幹から脚の筋肉まで使って飛ばすボディーターンのほうが間違いなく有利であると判断できます。

根源的理屈で考えるとはこういうことなのですが、それでも納得いかない方がいらっしゃるかもしれませんので、続いては、手打ち派の代名詞、ひざ立ち打ちを例にとって考えてみましょう。

 

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「ひざ立ち打ちをもってして、それで250ヤード飛ぶから手打ちがいい」という論をたまに見かけますが、この理屈には疑義の念を抱かずにはいられません。

 

ひざ立ち打ちでも、テイクバックでは体幹を大きくひねってますよね。

脚は使っていませんが、体幹は使ってますよね。

ということは、ひざ立ち打ちの原動力は体幹の筋肉により発せられる力によるもの、と考えたほうが妥当だと思われますが如何でしょう。

私にとって、ひざ立ち打ちは手打ちと言うより、体幹打ちだと考えるほうがしっくりくるわけです。

 

おそらく、ひざ立ちで250ヤード飛ばす人は、本当に腕を目一杯使って飛ばしている感覚を持っているのでしょう。

だから、手打ちが原動力的な表現をされていると思いますが、その感覚こそが主観によるもの、と言わざると得ません。

理屈の正当性が破壊されるとき ~ 二重振り子を例にとって ~

理屈の正当性の破壊は、前述のひざ立ち打ちのように主観によって引き起こされる場合が考えられますが、もっと掘り下げていくと「単なる勘違い」そして「知識の欠如」こんなときも、破壊されてしまう恐れがありますので注意が必要です。

ここでは、ゴルフの根本原理である二重振り子を例にとって考えてみましょう。

 

二重振り子の原理に基づくと「第二関節となる手首はプラプラ(自由に動ける状態)が望ましい。プレーヤーが能動的にトルクをかけないほうが、むしろ末端部のヘッドは加速する」となります。

【スイング探究】二重振り子は、ゴルフスイングの根本原理
ゴルフのスイング解説で度々耳にする二重振り子。二重振り子スイングを体得すると、どうなるのでしょうか。「ヘッドスピードが上がり、飛距離が伸びる」「プロのようにやわらかく、しなやかな「ムチ動作」になる」「その他、すべてが良くなる」3つ目は何やら怪しいですが、まんざら嘘でもありません。二重振り子はゴルフスイングの根本原理なのですから。

 

手首プラプラ状態という表現。

何ならフリップ(左手首が功側に折れる現象)も有りのように感じてしまいますが、実際のインパクトにおける左手首の形は掌屈が望ましいわけで、この場合のプラプラは、自由に手首が旋回できることと解されなければなりません。

見た目的には、腕とシャフトの角度(150-160度程度)が保たれた状態で、手首および前腕が旋回するような動きとなることでしょう。

これは丁度、モダン・ゴルフでベン・ホーガンが推奨していた動かし方。

画像を添付しておきますので、ご確認ください。

 

 

ある程度、ゴルフ経験のある方ならびに研究熱心な方なら、上記のような手から腕の使い方はご存じのことでしょう。

左手が背屈した状態で腕がローリングされる、このような形での二重振り子が理想的です。

中には、特段意識しなくてもこの動きが自然と出来ている方もいらっしゃるはずですから、そういう方はセンスありと言ってよいのではないでしょうか。

 

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とはいえ、そのこと自体素晴らしいことなのですが、このような方が、手首プラプラが理想的と聞いて何も考えずにやってしまえば、それが仇となる可能性が出てきてしまいますのでご注意ください。

手首プラプラであれば何でもいいわけではなく、前述したようにフリップは望ましくない動きですから、甲・掌方向に手首が折れることは避けられなければなりません。

 

何の気なしに手首プラプラに挑戦したら・・・

  1. 手首プラプラで左手首が甲側に折れてしまいスイングを壊してしまった
  2. 二重振り子って嘘なんじゃないか?
  3. やめた、やめた!

こうなってしまったときがまさしく、理屈の正当性が破壊された瞬間だと言えます。

うまくいかなかった原因が「単なる勘違い」もしくは「ちょっとした知識の欠如」にあるにもかかわらず、正当性が破壊されてしまうわけです。恐ろしいですね。

 

ただ、上記のようになってしまう方は、基本的に器用な方だと言えるでしょう。不器用であれば、すぐにプラプラ状態にすること自体できませんから。

そう考えれば、器用な方は正しい知識を持てば持つほどうまくなるはず。

知識の習得さえ怠らなければ上達するのですから、ある意味羨ましい存在だと言うこともできます。

“使える筋肉・使えない筋肉” も同じことじゃないだろうか

筋量と飛距離の相関性について、ゴルフでは見つけられませんでしたが、野球においては「相関性あり」というデータが出ています。

筋力アップは正しいことであるにもかかわらず、未だに筋トレ否定論がはびこるゴルフ界。いったい何なのでしょうか。

しかも、理屈の正当性が破壊されたのではなく、根拠のない風説によって破壊されてきたのですから、「ひどい」と言うほかありません。

 

筋トレすることは正しいことですよ。

間違っていませんよ。

 

デシャンボーが活躍し出したことにより、近い将来、この風潮が変わることは必定と言ってよいでしょう。

パッティングよりドライビングを磨け!~ デシャンボーに見るパワーゴルフ新時代の幕開け ~
デシャンボーがやっちゃったよ。Rocket Mortgage Classic 2020 で優勝しちまいやがった。2週間前くらいに、デシャンボーがいつの間にか飛ばし屋に変貌していることを伝えたばかりの出来事である。これからは、「パッティングよりドライビングを磨け!」となる可能性が十分にある。まさに、パワーゴルフ新時代の幕開けだ!

 

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そもそも、使えない筋肉などありません。使いこなせていないだけです。

私がいくら熱弁してもしょうがないので、ここはひとつトレーニングのプロ(S&Cコーチ)の言葉をお借りすることにしましょう。

以下のリンクを参照ください。

#756 「使える筋肉・使えない筋肉」っていうのは、目的によりますよ
    「使える筋肉・使えない筋肉」という議論をときどき目にします。 この言葉が書名の一部になっている本もあるくらいで、実は私も文章を寄稿したりしています。   言葉としては関心を引きやすいものですが、結局のところは目的 ...

まとめ

若干熱くなってしまいました。

私自身、ゴルフスイングで色々な説が出てくるたびに、目先のにんじんを求めて右往左往した経験から、この記事を書いた次第です。

 

陰謀論同様、今までの常識が覆されると、どうしても人は「本当はそっちが正しいんじゃないの」と思ってしまう傾向があるようです。

胡散臭い情報に出くわした時とは、一度立ち止まって考えるようにしましょう。冷静に考えを巡らせれば、真偽のほどは自ずと見えてくるはずだと私は信じています。

仮に自分の判断が間違いだったとしても、妄信して失敗したときのダメージより、自分の判断に従って失敗したときのほうがダメージは小さいはずですから、納得もいくことでしょう。

 

尚、陰謀論は、気付きをもたらしてくれることもありますから、私はそういう意味では嫌いではありません。

アポロは本当に月に行ったのでしょうか。

自粛期間中あまりにも暇だったので色々調べてみたのですが、結論!私は行ってないと思いま・・・・・信じるか信じないかはあなた次第です。