新コーナー「ゴルフメカ談議」オープン!

謎の一般ゴルフ研究家(通称パンゴル)が、ゴルフメカニクス/メカニズムについて会話形式でお送りする、ゴルフエンターテイメントです。

ゴルフメカ談議へGO!

日本のゴルフ業界を盛り上げたい? だったら、デフレ脱却するしかないだろ! ~奇跡の経済教室より~

ゴルフなんでも

ゴルフ業界を盛り上げるため、元凶となるデフレを退治する

2019年版のレジャー白書によれば、2018年集計分の日本のゴルフ人口は約670万人らしい。

10年以上前は、1000万人台で推移していましたので、それと比較すると約3分の2にまで減少したことになります。しかし、ピーク時は約1400万人ですから、実質、2分の1に減少したと言って良いでしょう。

 

ゴルフ人口が減れば、ゴルフ場は比較的空いているし、安くなるしで、ある意味、我々プレイヤーサイドにとっては好都合な反面、運営サイドにとっては非常に厳しい状況になります。

そして何より、競技人口の減少は、日本のゴルフレベルの向上にとって逆風となること必至です。

総ゴルフ人口の減少は、相対的にプロを目指す若者が減少することをも示唆するはず。

プロになりたいという志を持った母集団が縮小すれば、その中に含まれる才能の数も減って当然ですから、全体的な日本ゴルフ界のレベルダウンを導いてしまいます。

 

では、ゴルフ競技人口を増やすために、また、ゴルフ業界を盛り上げるためにはどうすればいいのか。

マクロ経済的に見れば、日本がデフレから脱却するしか方法はないと思われます。

 

正直言って、近年の男子ツアーはいまいちですが、女子ツアーはスター選手が誕生したこともあり盛り上がりを見せています。

それで何とか持ちこたえてはいますが、デフレ不況が長引くことで、スポンサー企業が撤退を余儀なくされれば、ゴルフ業界、さらにはプロスポーツ界全体が衰退していくことは間違いないでしょう。

 

企業とは、経済合理性を追求するもの。投資に対するリターンが得られると判断すれば、お金を出してくれますが、何もリターンがなければ、出したくても出せません。

男子ツアーも女子ツアーに負けじと色々策を講じているようですが、マクロ経済的に俯瞰して見れば、徒労に終わる可能性が高いと思われます。

なぜなら、日本は今、深刻なデフレだから。

デフレ下では貨幣価値が上がりますので、使うよりも溜め込んだほうが得をします。つまり、企業にとってはお金を使わないほうが経済合理的であるということです。

自分が経営者だとして、この状況下、ほいほいとプロスポーツへ投資できますか?やるとしても、慎重に慎重を期すでしょう。

 

とにもかくにも、ゴルフに限らず、国民にとって今最も重要な経済的課題がデフレからの脱却なのです。

MMTにおける重要な理論的概念

MMTとは、Modern Monetary Theoryの略、日本語にすると現代貨幣理論です。

本記事を読み進めていただく前に、「MMTにおける重要な理論的概念」を先にご紹介しておきます。これから述べるデフレ脱却論は、この理論に則って考えられた方策となりますので。

 

  • 信用貨幣論:貨幣は商品ではなく信頼に基づく「貸借関係の記録」である。
  • 貨幣循環論:誰かの赤字は誰かの黒字である。したがって、政府の財政赤字で民間に貨幣が供給され、貨幣循環量が拡大し、インフレ率が上がる。
  • 万年筆マネー:貨幣は、銀行等が貸借関係の記録を(万年筆で)書き込むときに「創出」され、返済するときに「消滅」する。
  • スペンディング・ファースト:政府支出は税収でなく、「万年筆マネー」によって創出される。そして納税によって貨幣は「消滅」している。
  • 貨幣国定説:現在の貨幣の信用・価値は、国家の「徴税権」によって保証されている。
  • 貨幣のピラミッド:国家の「徴税権」に保証されている現金貨幣との交換の保証が、銀行が創出する「現金貨幣」の価値を保証し、「現金貨幣」との交換の保証が「ノンバンクが作る貨幣(小切手など)」の価値を保証している。

(MMTによる令和「新」経済論: 藤井聡著より引用)

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日本はデフレ脱却できるのか?

バブル崩壊から今日まで、日本経済は長期停滞中。

GDPは横ばい、(2015年までの)経済成長率はなんとマイナス20%!これが日本の現状です。

 

(奇跡の経済教室【基礎知識編】:中野剛志著より引用)

 

(奇跡の経済教室【基礎知識編】:中野剛志著より引用)

 

アベノミクスが始まって以来、政府は「景気は回復している」と言い続けていますが、よくもまあそんなことが言えたもんだ。

消費税増税によって消費を落ち込ませ、適切な財政出動(積極財政)もしないまま、プライマリーバランスの黒字化という当たり前に良いことのように思えるイ・ン・フ・レ対策をやってのけた。

俺はもうだまされんぞ!この2冊を読んだからな!!!

現政権の政策はインフレ対策!

詳細は中野先生の著作を見ていただくとして、下図をご覧ください。

安倍政権の政策は、金融緩和以外、すべてインフレ対策であることがまるわかりです。

インフレ対策とは、インフレの時に行う対策であり、決してデフレ下で行ってはいけない。もしやってしまったら、デフレが深刻化するだけです。

(奇跡の経済教室【戦略編】:中野剛志著より引用)

上の図を眺めていると、なんだか悲しくなりませんか?

政府の赤字財政支出は民間の貯蓄(預金)を増やす

プライマリーバランスの黒字化とは、歳入総額から国債等の発行(借金)による収入を差し引いた金額と、歳出総額から国債費等を差し引いた金額をプラスにもっていくことです。

つまり、税金をたくさん吸い上げて、吸い上げた分より少ない金額しか国民に還元しなければプラス(黒字)になります。

 

国民一人当たりの借金が871万円!なんて言われていますから、プライマリーバランス黒字化による財政健全化は良いことのように思われますが、実はこれは大きな間違い。

政府の赤字は、民間の黒字なんです。だから、871万円は借金ではなく、資産なんですよ。

これは、政府の赤字が膨らめば膨らむほど、民間はお金持ちになりますが、逆に政府が黒字になれば民間は貧乏になることを意味します。

だから、デフレ不況下で政府がお金持ちになって、我々国民を貧乏にするなんて何がしたいのって話です。

さらに消費税増税までしちゃうもんだから、消費は冷え込んで当然。

デフレ脱却には政府が支出を増やさなければなりません。積極財政で財政赤字を拡大するのが正しい政策でしょう。

財源確保のために増税が必要だと?!

何かあると「財源どうんすんだ!」という話になりますが、解決策は至極簡単、政府がお金を作ればいいんです。

税金をかき集めて、そこから使おうなんて考える必要なんてありません。

税金なんか集めなくても政府がお金を作ればそれで良いのです。

 

皆さんがお持ちのお金ですが、もともと誰が作ったものですか?政府ですよね。

だから、政府がお金を作れば事足りるという、小学生でも思いつくスーパー単純な思考回路で問題ありません。

ただし、作りすぎるとインフレになって、物の値段が高騰してしまいます。

ですから、インフレが行き過ぎてしまうようなとき、それを制御するために税金のシステムを使うのです。

お金は政府が自由に作れるもの。ということは、税金は財源確保のためにあるのではなく、物価調整の手段であると考えられます。

現代貨幣理論(MMT)を知る

これまで述べてきたお話は、現代貨幣理論(MMT)に基づいています。

MMTを理解するには、京都大学藤井先生のお話がわかりやすい。どうぞご覧ください。

 

あっ、見る前にひとつだけ。

先に述べた内容が腑に落ちていない方は、頭の中をリセットして “0” に戻しておきましょう。

藤井聡氏インタビュー「MMTを必死で批判する人達の動機」-ザ・リアルインサイト2019年9月号-

デフレは脱却できる

政府がお金をじゃんじゃん作って、積極財政をしいて減税すればデフレも脱却できます。

ただし、お金を作る量には限度があり、その基準となるのがインフレ率です。

インフレ率が2~4%程度になるまで、積極財政を行って、それに達したらお金を作る量を横這いで維持する。そのあと増税するなりなんなり、今度はインフレ対策に切り替えればよいのです。

インフレ対策が効果てきめんであることは既に実証されています。現在の日本の状況を見てください。

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最後に

MMTに則った政策を実施すれば、デフレを退治することができる。しかも比較的容易にです。

「こんなことやって日本は破綻しないのか」と、いまだ半信半疑の方もいらっしゃると思いますが、それができちゃうんです。なぜなら日本の国債は自国通貨建てだから。

 

経済論理的に考えれば、デフレ退治ができた暁には、ゴルフ業界も盛り上がっているはず。

魅力的なゴルフ業界をミクロの視点で作っていくのも重要ですが、たまには、マクロ的視野を持って考えてみると見えてくるものがあります。

参考書籍

奇跡の経済教室

中野先生の本は実に歯切れが良い。テンポよく読み進めることができます。

「目からウロコが落ちる」「全国民が読んだら歴史が変わる」という言葉が添えられていますが、まさにその通り。あなたの貴重な時間を少しばかり、この本に捧げてください。

MMTによる令和「新」経済論

奇跡の経済教室を読み終えたら、次はMMT動画で登場していただいた藤井聡先生の著書をお勧めします。中野先生とは異なる視点で、MMTによるデフレ脱却論、ならびに現在の日本経済の構造、問題点等について述べていらっしゃいますので、MMTへの理解をさらに深めることができます。