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”科学”と付いたゴルフ本を読む前に読むべし!「<知的>スポーツのすすめ (深代千之著)」

ゴルフなんでも

既存のゴルフ科学本に満足できない人へ贈る本

毎年のように科学や物理を謳ったゴルフ本が出版されていますが、本当に満足できたと思える本に出会ったことありますか?私は残念ながら未だ出会ったことがありません。

ですので、ゴルフというカテゴリーに固執するのではなくスポーツ全般に裾野を広げ、最近はバイオメカニクスの本を読むことにしているのですが、図書館で何気なく借りた本の中に、まさに満足のいく良書を見つけてしまいました。

その名も「<知的>スポーツのすすめ スキルアップのサイエンス」(深代千之著)です。

深代先生は東京大学大学院総合文化研究科教授とのこと。スポーツバイオメカニクスの世界がこんなにわかりやすくなるものだと、まさに感服の一冊となりました。

学術書ではなく一般向けの啓蒙書だからわかりやすい

「<知的>スポーツのすすめ スキルアップのサイエンス」に、数式は一切出てきませんのでご安心ください。ですが、運動の原理や概念は十分過ぎるほど理解できます。

部活動に勤しむ中学生、スポーツへの取り組み方が本格化する高校生はもちろん、小さなお子さんをお持ちのお父さん、お母さんに読んでもらえると、スポーツとは根性論ではなく科学的に説明されるべきものであると実感いただけるはずです。

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科学と付いたゴルフ本を読む前に読んでおくべし

先日読んだゴルフ本の冒頭にも「ゴルフは物理学です」との謳い文句が書いてありましたが、どこで物理の話が出てくるのかと思えば最後まで出てきませんでした。

私の頭の中は「???」状態。科学や物理という言葉を使えば部数がのびるから使っているとしか思えません。

もし、科学や物理を謳うのであれば、その裏付けとなる根拠を示すは当然のこと。示せないのであれば、「俺的スイングの極意書」だとか、誤解を招かないタイトルにしていただきたいものです。

まあこの辺は、今後出版されるゴルフ本に期待することにしましょう。

 

「<知的>スポーツのすすめ」を通してスポーツバイオメカニクスを概念的に正しく理解しておけば、科学や物理の謳い文句に騙されることなく、時間の浪費を最小限に抑えることができるでしょう。。

また、スイングを自分で構築する喜びと楽しみが増えることにもつながるはずです。

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まとめ

私たちプレーヤーが本当に欲しいのは、実際のところ、力学的に運動を分析する能力ではなく、良いスコアで回れるスキルであったり、飛距離であったり、言い換えればゴルフを楽しむ方法です。

しかし、本当にゴルフを楽しめるようになるには正しい知識が必要となるはずで、その一つにバイオメカニクスを取り入れるのも悪くありません。

 

「<知的>スポーツのすすめ スキルアップのサイエンス」を読んで、バイオメカニクスに興味が出てきたら、次のレベルへステップアップしましょう。その場合は、「スポーツ動作の科学 バイオメカニクスで読み解く」がお勧めです。

こちらには数式が出てきますが、「刑事コロンボ」「古畑任三郎」風の構成(答えがあって、解説がそれに続くパターン)となっていますので、バイオメカニクスの入門編としてとっつきやすいと思います。

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